2008/07/02

雑記2008/07/02

サクッと雑記

■インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
おもしろかった。ただただ純粋におもしろかった。
ようは最高のコミック・ヒーロー・ムービーなんだよね。
インディ・ジョーンズは最初っから、コミック・ヒーローだしパルプ・フィクション・ヒーローですから。
荒唐無稽なコミック・ワールドには老いも反則も関係ないのです。
あくまでもとことんヒーローなインディの活躍を目に焼き付けるのが正しい鑑賞姿勢 。
思いっきり馬鹿になって楽しんだもの勝ちだと思います!


■鈴木みのる20周年記念興行
やっぱり超満員の後楽園ホールはテンション上がりますなあ。なんだか「帰ってきた」という気もするし(^^;
ちょっと蛇足にかんじる部分も少なくは無かったんだけれど、それでも第1試合からメインのみのるvs高山まで、いい流れの興行だったと思います!

■セパ交流戦:横浜vs西武(6/21)@横浜スタジアム
男・村田が同点3ランとサヨナラ弾の2発をぶっ放しましたよ!
いやあ、全得点がホームランによるものという、まさに空中戦でしたが、ハマスタでベイが勝つとそれだけでお得感いっぱいだ(笑)

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2008/06/12

08年04-06月のヘビィローテーション・ディスク

というわけでついに3ヶ月まとめてになってしまいましたが・・・ヘビロテ更新しときましょう。
040601
Light from Above Black Tide
全員10代(Voは録音時14才!)のメタルバンド。エクスキューズを必要としない、スカッと爽やかに爆走するヘビメタ・サウンドに心を洗われるかのようです。ロックにおいて若いってのはそれだけで価値がある、とあらためて思ったよ。若くてバカでうるさくって、それでいーのだ。
【My ★★★★★ Tune】
「Shockwave」、「Show Me The Way」、「Hit The Lights」
 ⇒BLACK TIDE / LIGHT FROM ABOVEのレビューfrom:METALGATE BLOG
オイラのとは違ってしっかり書いてあるレビューはこちらで(^^)
Inflikted Cavalera Conspiracy
と書いたそばから、これ聴くと「若けりゃいいってもんじゃないゼ!」てなことも言いたくなったり(笑)
元セパルトゥラのカヴァレラ兄弟が永年の確執を越えて再び手を結んだ・・・という事実が大きいらしいのですが、もちろんにわかメタルファンのぼくにはそのありがたみがわかる訳も無く・・・だたし、試聴一発で購入を決定させてド迫力サウンドは聴けばわかりましたよ!斧をブンブン振りまわすヴァイキングのような重く破壊力抜群のギター&ドラムは、マジで無敵だ。
【My ★★★★★ Tune】
「Inflikted」、「Terrorize」、「Hearts Of Darkness」
The Formation of Damnation Testament
で、いろいろメタルを聴いている限りでは、やっぱり、なんつーか、米産の乾いた感じのものが好みのようです・・・今のところ。
これはアメリカ西海岸スラッシュ・メタルバンドの最新作。やっぱり好みかも。ボーカルが男らしくてカッコいいっす。
【My ★★★★★ Tune】
「The Evil Has Landed」、「Henchman Ride」
040602
HEAVEN SEEDA
前々作『花と雨』が素晴らしかったSEEDAの最新ソロ作。SEEDAで「オッ」と思ったのは、メジャーからのリリースだった前作『街風』の新譜販促インタビューで「やりたいことが全然できなかった」、「やりたくないことをやらされた」など、メジャーの制作環境への不満を堂々と発言してたこと。ブログでの愚痴ならともかくセールス・プロモーションの場でなかなか言えることじゃないよね。もちろんそれを載せたいくつかの媒体もエラいけど。
で、さらに「カッコいいじゃん!」と思ったのは前作から半年もたたずにキチンとこの『HEAVEN』を作ってインディー・リリースしたこと。文句だけなら誰でも言えるけど、ちゃんとそれを実行できるのは、そうはいってもなかなか難しいわけで・・・SEEDAはオトコですな。
もちろんただ出しただけじゃなくって、内容も素晴らしい。
(リリックをまにうければ)売人で逮捕経験もあるSEEDAが、そのことをラップするのは、決して「ハードコア気取り」なわけじゃなく、都市生活者のリアリティの一部を描写したに過ぎないからなんだとぼくは感じます(よくある意見でスンマセンね)。臭いものに蓋をするだけで、世の中が「キレイ」になるんなら、それはそれでいいけどさあ、まあ、んなことないじゃんか絶対に。自分としては普通に過ごしているつもりでも、気付くと外れてたりハミ出てたり浮いていたりうまくいかなかったりして、都市に流れついた多くの人々のためにロックもヒップホップも落語もプロレスも存在するんだと思うよ。
【My ★★★★★ Tune】
「空」、「紙とペンと音と自分」、「Monkey see Monkey do」
Third Potishead
ええっと、何年振りなんだろう。とにかく超久々のポーティスヘッド。この人たちの音楽にぼくが期待する要素はきちんと入っていて、なおかつかつてより幾分、厭世観的なものが薄れ、アグレッシヴに響くのがうれしい気がする2008年。
【My ★★★★★ Tune】
「Plastic」、「Machine Gun」
Ode to the Ghetto Guilty Simpson
まずジャケがいいよね。イイ音が聴こえてきそうだもん。
内容もバッチリ。煤けているけどバラエティに富んでいて飽きさせません。
今は特にメロウ・チューンの「Kinda Live」にメロメロです!
【My ★★★★★ Tune】
「Ode to the Ghetto」、「The Future」、「Kinda Live」

あとは新旧取り混ぜてダダッと羅列・・・
New Amerykah Part One: 4th World War Erykah Badu
Amplified Q-Tip
The 4th Quarter Funky DL
Shine A Light The Rolling Stones
Rock For Light Bad Brains
The Godly Work Of Art Arise
Are You Dead Yet? Children Of Bodom
Attack Dead Child
Ego Trippin' Snoop Dogg
他にもなんかあった気もするが、とりあえずこんな感じで。
来月からはやっぱり1月毎更新を心がけよう(^^;

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2008/06/05

select#19 Best of SOULQUARIANS

とういうわけで今回のセレクト合戦は「ベスト・オブ・ソウルクウエリアンズ」。
「ベスト・オブ・~」というのがお題だったわけですが、レーベル、作詞家、バンド・・・といろいろ考えた結果、これになりました。
ソウルクウエリアンズとはエリカ・バドゥ、ディアンジェロ、クエストラヴ(ドラマー、exザ・ルーツ)、Jディラ(トラック・メイカー)、ジェイムス・ポイザー(キーボード奏者)などによるプロデュース・チーム。NYのエレクトリック・レディ・スタジオを根城にさまざまな傑作曲、傑作アルバムを生み出してきました。・・・と過去形なのは既にチームは自然消滅しているらしいことと、重要なメンバーであるJディラが一昨年に故人となってしまったことによります(涙)。
ぼくはとにかくディアンジェロの『Voodoo』というアルバムが好きで、オールタイムトップ10に必ず入れるだろうくらいに愛してやまないのですが、そのアルバムを支えていたのも、もちろんこのソウルクウエリアンズ。
彼らのサウンドにはマイルス、ビリー・ホリディ、ジミヘン、スライ、プリンス・・・などの影が見え隠れし、また良質なポピュラー・ミュージックである部分と実験心あふれるクリエイティビティとがバランスよく同居していて、なんつーか、聴いてて楽しいのです。
ポップスと実験のバランスという点ではカンタベリー勢なんかも髣髴とさせますかね。
過去の偉大な黒人音楽の伝統を受け継ぎながらも、現代のリアルなストリート・ミュージック・フォームとしてのヒップホップ、R&Bをサウンド・メイクしたソウルクウエリアンズはブラック・ミュージックの理想的で幸福な一形態と言えるんじゃないかなあ、と思います。

【参考リンク】⇒ The Soulquarians
【参考書籍】⇒ 『bmr 08年5月号』 エリカ・バドゥの新譜発売に伴うかなり濃い座談会が載ってます。

Soul001
■01.Green Eyes Erykah Badu from:『Mama's Gun』
オールド・ファッションなジャズ小唄かと思いきや、メドレー形式のように次々とメロディー、演奏が変化していくという不思議な曲。
■02.You Got Me The Roots feat. Erykah Badu from:『Things Fall Apart』
エリカ・バドゥが前曲とはうって変わったパワフルな歌を聞かせる、ザ・ルーツの代表曲。ご存知の方は当然ご存知でしょうが、このザ・ルーツはバンド・スタイルでライヴでは生演奏もするヒップホップ界では珍しいグループ。ドラマーのクエストラヴは、このセレクトの中の他の曲でも演奏しています。
■03.Time Travelin' (A Tribute To Fela) Common feat. Vinia Mojica, Roy Hargrove, and Femi Kuti from:『Like Water For Chocolate』
サブタイトルを見れば一目瞭然。フェラ・クティのアフロ・ファンクの影響下にある曲です。
■04.Water No Get Enemy D'Angelo, Femi Kuti, +Macy Gray feat.Roy Hargrove, Nile Rodgers, The Soultronics+Positive Forse from:『Red Hot + Riot』
さらにフェラ・クティ・トリビュート・アルバムからカバー曲も。月並みでしょうが、やっぱりマイルス『オン・ザ・コーナー』を思い出します(^^;
■05.Spanish Joint D'Angelo from:『Voodoo』
今セレクトのハイライト、本命曲。20世紀の黒人音楽~ブルース、ジャズ、ソウル、ファンクの各要素に、ロック・テイストもまぶして煮込んだごった煮サウンドなのに、サラリと洗練された後味が舌に残る至高の名曲。1999年の発売以来、なんど聴いても飽きさせません。とはいえ、だからって10年もネクスト・アルバムを待たせんなよ、ディアンジェロ(>_<)
■06.Sometimes Bilal from:『1st Born Second』
そのディアンジェロの線をちょっと細くしたような個性を持つ、同じタイプの男性シンガー。良い意味でジャジーなサウンド。
■07.Dynamite The Roots from:『Things Fall Apart』
上記のように夭折の天才トラック・メーカー、Jディラとザ・ルーツのコラボ作。燃える男のファンク・トラック。
■08.So Far To Go J Dilla feat. Common & D' Angelo from:『The Shining』
芸の幅の広さもJディラの持ち味。こちらはなんともアブストラクトかつ心地良いドリーミー・トラック。
■09.Tell Me Slum Village feat. D' Angelo from:『Fantastic, Vol. 2』
割とオーソドックスなジャジー・ヒップホップ。だからこそ、なのか、ここでもディアンジェロがキラリと光るいい仕事してます。
■10.Say It (Instrumental) J Dilla from:『Jay Love Japan』
ちょいと一息。小洒落たサンプリング曲で一服してください!?
■11.The Light (Remix) Common feat. Erykah Badu from:『J Dilla Remixes』
再びエリカ客演曲。今度はコモン作品。そーいえばこの2人って付き合ってたんですよね!?別にだからどうっていう訳でもないけど(笑)
■12.Otherside Of The Game Erykah Badu from:Baduizm
ラストはしっとりめで。この曲とは関係ないけど、今年出たエリカ・バドゥのシングル曲「Honey」のPVは有名黒人音楽アルバムをパロッた衝撃(笑撃)の傑作。音楽ファンならまず楽しめるので、未見の方は是非!!

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2008/05/27

Metal Playlist 20080526

Sx10
ここんとこハードスケジュールと体調不良が重なってヘロヘロでした。ようやく復調して多忙期のゴールが見えてきたんですけど、ここでホッとして足元すくわれないように、自分に喝を入れるためにも久々のメタル・プレイリスト。
メタルもいろいろ聴きましたけど、やっぱりぼくは叙情的なものや耽美的なものは苦手みたいでして、「カラッと激しい(by 天龍)」ものが好みのようです。かつ、物見遊山というか秘境探検風なHR/HM詣での時期が過ぎて、もう普通にぼくのリスニング・ライフの一要素としてヘビメタが加わった感もあります。
まあ、ヒップホップやレゲエやR&B、ジャズやロックンロールと同様にメタルを愛しているという同士が他にどんくらいいるのかは知りませんが(^^;

01.Gotta Get Away Sx-10
02.Bring It Soulfly
03.Motorbreath Arise
04.Redneck Lamb Of God
05.To The Fallen Hero God Forbid
06.Henchman Ride Testament
07.Sick Boy Slayer
08.Rundown Quarter Tankard
09.Metal Forever Fueled By Fire
10.Hit The Lights Black Tide
11.Starter Evergreen Terrace
12.Therapy Caravan Of The Fair Room Memphis May Fire
13.Hearts Of Darkness Cavalera Conspiracy
14.I Scream Down
15.Dunwitch Electric Wizard
16.This Means War!! Busta Rhymes featuring Ozzy Osbourne

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2008/04/24

選挙

選挙 監督:想田和弘
ナレーション無し、音楽無し、テロップやエフェクトもほとんど無しのストイックな作りのドキュメンタリー映画。
監督自らが手がけた撮影、編集の妙味が凄い。全カットに仕掛けられた意図を汲み取るのが楽しい力作ですね。
ちなみに監督は
「ドキュメンタリーには作者のメッセージが必要」という固定概念に真っ向から挑戦し、敢えてメッセージ性を封印。映画を観た観客が自由に観察し、感じ、考え、解釈できる「観察映画」を実現した。
なんて言っているそうですが、ハッキリ言ってこのコメントも「フェイク」でしょう。メッセージ性はビンビン感じますもん。
ぼくがこの映画で感じたのは「この国は土人の国」という身も蓋もないメッセージだったりしますが・・・(^^;

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2008/04/07

サンボマスター@野音

■サンボマスター「音楽の子供はみな歌う」ツアー2008 at日比谷野外音楽堂 2008/04/06(sun)

CXドラマ「電車男」主題歌にしてサンボ最大の(唯一の!?)ヒット曲、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」の途中で「言ってもいいですか?」と断ってから、「チベットに自由を!」と叫んだ山口隆。あんた最高だよ!!
くだらねえ恋愛ドラマと共に消費されるJポップ(だか青春パンクだか・・・ケッ)として終わらせるには余りあるスケールの大きなこの名曲を、“霞ヶ関”でリアルによみがえらせたサンボマスターはパーフェクトに最高、最強!!

他にもMCで、したり顔で「アーティストもCDが売れなくなって大変だね」なんて話しかけてくるバカ(当社比)に山口が誠実に応えようとしたら「そんなこと言ってると誰もCDの再生ボタン押さなくなっちゃうよ」なんて言い放った大バカ野郎(当社比)に向かって「俺の再生ボタンを押せ!」と叫んだ、(というトークをした)山口隆。あんた正し過ぎるよ、やっぱり最高だよ!!

ぼくは「3000人のロックンロール」の1人として、間違いなくロックンロールの囚人をしてきました。ああ、この世にロックンロールがあって良かったなあ。ロックンロールが無い時代に生きていた奴・・・・・・ぶっちゃけ、ザマーミロ。

あと、出囃子がプリンスの大名盤『サイン・オブ・ザ・タイムス』収録の隠れた粋な名曲「スターフィッシュ・アンド・コーヒー」だったのには吃驚こきましたっ。こんなイイ音でマイ・フェイバリット・プリンス・ソングを聴けるなんて! サンボの演奏前でしたが、まずそこで感極まりました(笑)

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2008/04/03

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(2007) 監督:若松孝二

この映画からぼくが感じ取ったことを一言でいうならば、それは、「日本的な在り方だなあ」ということ。
1970年生まれのぼくにとって連合赤軍は歴史でしかない。ただ、その分もしかしたらリアルタイム世代よりも俯瞰して眺められたかもしれないと思う。
この映画の中の若者たちが「目的と手段を取り違え、袋小路へと突き進んでいく」姿は、連合赤軍に特化したことでもなんでもなく、日本の歴史~現在に何度となく見られるものだ。もちろん同様の姿は日本だけでなく世界のあちこちで今も頻繁に見られることでもあるが、ここでぼくが感じた「目的と手段の転換」の様子、その「転換の仕方」が日本的なものなんじゃないか、ということだ。太平洋戦争、オウム、ニ・ニ六事件、ライブドア、耐震偽装、明治維新・・・・・・ここから想起する「日本的な在り方」の類型は枚挙に暇がない。どれもこれも「目的と手段の取り違え」があり、その「転換の仕方」に日本的なものを感じさせる。そしてそれは、家庭や会社、ご近所付き合い、趣味のサークル、スポーツ活動など我々の日常にも、もちろん多く見られるものだ。
克服する必要も無いし克服が出来るとも思わないが、折に触れこの「日本的な在り方」を自覚し可能な範囲で慎重に行動したいとは思う。この「日本的な在り方」の典型が行き着いた悲惨な出来事を描いた作品を見て、ぼくが感じたのはそういうことだ。

なんてとりとめなく書いていて思ったが、やっぱり今でもぼくたちに足りてないのは「勇気」なのかもしれないなあ。

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2008/03/29

08年02-03月のヘビィローテーション・ディスク

最近はmixiで「60s70sの名盤・名曲を語ろう」というコミュに参加している関係もあって、クラシック・ロック/ジャズの定番名盤を聴くことが多いです。
ちなみにぼくがトピ立てしたアルバムは今のところ、
Beggars Banquet Rolling Stones
3+3 The Isley Brothers
Born To Run Bruce Springsteen
In A Silent Way Miles Davis
The Clash The Clash
Live Rust Neil Young & Crazy Horse
Pet Sounds The Beach Boys
Out To Lunch Eric Dolphy
The Velvet Underground & Nico The Velvet Underground & Nico
の9枚ほど。
昨年のレココレ誌投稿用「あなたが選ぶ洋楽ロック・アルバム・ベスト100 1960~1989」と被ったり被らなかったり、まあ、適当に選んでいます。一応、自分ルールとしてはあらためてキチンと聴いてみて、今のぼくの気分やコンディションに合ったものをチョイスするようにはしていますね。逆に「これ書いてみようかな」と思って聴いたけどピンとこなくてやめた盤も何枚か・・・(^^; あと、当たり前っちゃ当たり前ではありますが「自分の言葉」で「語る」という部分も意識しています。「ジャズ」という単語を使わずにマイルスやドルフィーのアルバムについて書いたり、個人的な経験とオーヴァーラップさせつつ書いたり、とか。やっぱり定番名盤自体の持っているパワーが深いので、あれこれ考えたり書いたりするのは楽しいです。

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2008/02/29

死刑

Shikei
死刑 森達也(朝日出版社)

ぼくはごくごく単純にいえば死刑廃止派だ。その理由には大きなものも小さなものも沢山あるが、煎じ詰めれば国家が殺人行為を悪としているのに自らは殺人をするというシステムそのものへの嫌悪ということになるのかな。
死刑を容認するという論理と、よくある「どうして人は人を殺してはいけないの?」という疑問への解答(なんてものがあるとして)とは、どうにも両立しないように思える。ちなみに現状でのその質問に対してのぼくの回答はこうだ。
「人は人を殺したくないものだから」
って、まあ、情緒的というかお花畑的?、性善説的でもあり、かつぼくが知っている範囲での人類の歴史からも導き出し辛い意見だろうなあ、とは我ながら思う。でも、他人を殺して得すること・・・二次的なことではなく、殺人行為そのもので誰かが得することなんてあるだろうか。もちろん人間の営みは損得勘定のみで行われているわけではないし、ぼくにも誰にも備わっている感情という奴が常にロジカルだったり理性的だったり合理的で整合性がある行為を指し示すわけでもないだろうこともわかっている。それでも、もし人が欲得や嫉妬、憎悪や苛立ちのままに人を殺すことを肯定する(積極的ではないにしろ)のならば、今ぼくらが、まあ一応、平和に安全に暮らせている社会で殺人行為が違法とされているのはなぜだろう。ぼくは、その現実の一端に「人は人を殺したくないものだから」という要素が貢献しているように考えられてならない。
で、話を死刑へと戻すと「人が人を殺すのはご法度」の世の中に、合法的に人を殺すシステムがあるのは、やっぱり矛盾だと思えてならないのです。先に「国家が」と書きましたが、国家というのはあくまでも観念的集合体であって、死刑を判断したり決定したり執行するのは人なんですよね。「人が人を殺す」という言葉の上では、殺人と死刑は同じじゃないかと、そう今のところのぼくは思います。

で、本の感想にうつる前にもう一つだけ。
「被害者の気持ちを考えろ」
というこの手の話題には必ず持ち上がる意見へのぼくのアンサーも。
「もしぼくの身近な誰かが誰かに殺されたら」
ぼくは間違いなく殺したその野郎のことは恨みます。憎みます。殺してやりたい。懲らしめてやりたい。殺された人の無念を痛みを怒りを数十倍に増幅し、そいつを「生まれてきたことを後悔するくらい」のどん底に突き落とした上でこの世から消滅させてやりたい。と、犯罪被害者ではない今はそう思いますが、いざその立場になったときに、本当にどう感じるかは、正直言うとわからないです。「被害者の気持ちを考えろ」という意見に一理があるとすれば、「加害者の気持ちを考えろ」も「死刑執行人の気持ちを考えろ」も「殺人事件を報道するマスコミの気持ちを考えろ」も「事件を捜査・立件する警察官の気持ちも考えろ」も同じだけの一理がありますよ。なのでぼくは、わからない人の気持ちをわかったように代弁する・・・しかも人の生死がかかった事柄について・・・のは不遜だと思えるんですよね。もちろんだから口をつぐむべきだと言いたいんじゃなくて、「わからない人の気持ち」に沿って自分の意見を言うんではなく、他人にはわからない(かもしれない)自分という人の気持ちや思いを拙くても言葉にして語ることからしか、はじまんねえんじゃないかな、と。人の気持ちを思いやることは大切です。人の立場に立ってものを考えることも重要です。でもそれは究極的には人(他人)の気持ちはわからないからこそ必要な姿勢なのであって、ことを単純化するための手段として、わかりもしない「人の気持ち」を錦の御旗にしてはならないと、強く思います。・・・アンサーになってないですね。ようは「わかりません」とポツリ答えて少し俯く、というのが現時点でのぼくのアンサーになるんでしょう、きっと。

ということで、やっと本の感想です。
森達也の他の幾つかの著作と同じように、これも取材を進める過程を描写していくスタイルで書かれています。本人曰く「死刑を巡るロード・ムービィ」。余談も含めて取材途中の空気をパッケージするようなこのスタイルは著者が映像媒体出身者だからでしょう。ぼくにはとても読み進めやすいスタイルですが、まだるっこしく、もしくは曖昧に感じる方には向いていない構成かもしれませんね。この辺りは好みの問題かな。

一応、上記の文章はこの本を読む前の死刑に関してのぼくのスタンスを書いたつもりなんですが、読了後に書いたため、この本からの影響も拭えてはいませんね。森達也のスタンスも「どちらかというと死刑廃止だけれど、その明確な理由は今一つ自分の中には無い気がする」といったところからスタートしています。まったく同じでは無いけれどぼくとそう遠くはないところだ。なので、この本の辿る過程が読んでいるぼくと重なる気がしました。

まず、ぼくらはとにかく死刑について、知らないことが多過ぎる。よく知らないことは死刑の他にも沢山あってそれら全てに精通する必要はないかもしれないし、物理的にも難しい。しかし死刑という制度を存続させているのは、主権者である日本国民、すなわちぼくやあなたなのだから、人の命を奪うシステムについて知るべきことを知るというのは、沢山の知らない事柄の中でも優先順位は低くないと思う。ただし知ろうとして知れる範囲というのは決して多くはなく、具体的にはこの本の前半から中盤に著者が体験した実例が書いてある。それをどう判断するかが、どう感じるかが、死刑について考える第一歩だろう。

ぼくがこの本のクライマックスだと思ったのは、「光市母子殺害事件」の被害者遺族とのやりとり。デリケートなことでもあり、これを読んだ人の中でも、このやりとりでは不十分だと感じたり適切な取り上げ方ではないと思う人もいるだろう。でも、これでいい。著者とその事件の被害者遺族との距離感こそが現在の日本でのリアリティのある、死刑について考える、ということだと、ぼくは思うから。その被害者遺族(本村洋氏)から著者に宛てた手紙が引用してある箇所は、死刑に賛成な人であろうと反対な人であろうと目を通すべき内容になっています。

とり急ぎ、この本を読んだ感想と現時点での死刑に関しての私見はこんな感じ。
しっかし、この本の中にも所々で出てくるんだけど、加害者や被害者の家族のところに手紙や電話で「死ね」とかなんとか恫喝する連中ってのはなんなんだろうね。その(無駄な)パワーの源が知りたい・・・いや、知りたくない(笑)

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2008/02/24

ヘイト船長とラヴ航海士

Hate_love
ヘイト船長とラヴ航海士 鈴木慶一

17年前の前ソロ作『SUZUKI白書』を未だに愛聴しているぼくなので、当然この新譜には飛びつきましたっ。

今作のプロデューサーは元サニーデイ・サービスの曽我部恵一。実はなにを隠そうぼくはこの曽我部恵一がとても苦手だったりします・・・(^^; サニーデイ・サービスの『東京』ほか何枚かのアルバムとシングルは聴いたのですが、申し訳ないけど、なんかツボが違うんだよなあ、という印象。なんつーか、作品だけでなく、「下北沢活動」なんかでも「東京」の捉え方が上京組である彼と東京生まれのぼくとではどーにも合わない気がして、更に年が近い(一学年違い)ということもあり近親憎悪にも近い感情が沸いてしまうんですよねえ。まあ、とはいえぼくにしてみれば箸にも棒にもひっかからない数多の日本語ロック・バンドなんかよりも、それなりに真剣に対峙する価値があると感じたバンド、ミュージシャンだったからこその思いがあるわけで、決して全否定しているわけではありません。
と、曽我部恵一に関して長々と書いてても先に進まないな。ただやっぱりこの曽我部恵一の起用がこの作品の一つのトピックであることは間違い無いわけで、2ちゃんねる辺りでも賛否、というよりは拒否反応が上がったりしてます。まあ、それらは「オレの慶一やライダーズを若造なんかに弄って欲しくねえ」なんて嫉妬からくるものなんでしょうけどね。もちろんムーンライダーズも鈴木慶一もアイドルちゃんなんかじゃ無いけどさ(笑)、ただ逆にこういうカルト・ヒーローの方がファンの思い入れは強いんだよなあ。だから今作は聴かれる前からもう既にハードル上げちゃってるわけだ。そんなこと鈴木慶一は百も承知だろうけど。

というわけで前置き終わり。ようは中身が良けりゃそれでいい。早速聴いていこう。

・とりとめのない印象のファースト・トラックが終わるとズバッと出てくる「all right 船長」のコーラスがカッコいいっ! それとヘイト船長=鈴木慶一(なんでしょうね)のボーカルがドカンとど真ん中に定位しているのが力強さを感じさせて良い。
・更に切れ目なくつながる3曲目「夢のSpiral」は、ライダーズの名曲「夢が見れる機械がほしい」を意識していそうです。「赤ん坊の 泣き声と この声と 歌と メロディ たいして変わりはしない」というフレーズが流石、というか素晴らしいですっ! 
・まだまだ続いて4曲目。この「KeiichiからKeiichiへ」という曲目は上記の「嫉妬くん/さん」たちにはとうてい認められないんでしょうねえ(^^; 前曲とスムーズにつながっていて、合わせて1曲とも感じます。あえて老人風にしているともとれるジャケット写真も含めこのアルバム、というか最近の鈴木慶一の創作テーマとして「受け継いでいくもの」ということを想定しているんじゃないでしょうか。ミックやキースみたいに「いつまでたっても現役だぜ」ってのももちろんロックンロールですが、過去のロックンロールに恩義を感じている者が未来のロックンロールへ受け取ったものを差し出すのもまたロックンロールかなあ、と思います。伝統とかそんなことでなく、「ロックンロール」への信仰とでも捉えるべきか・・・!? ただそんな宗教臭いのは嫌だよっていうのも、これまたロックンロールだからなあ。
・名曲「スカンピン」のアンサー・ソング「Skanpin Again」も名曲だぜっ! 「スカンピンだ」からのメロディが美しい。それとどっちが弾いてるのかわからないが(船長かな?)ギターの音、フレーズがかなりいいです。抑制の効いた打ち込みとモノラル的なサウンドによく合っていると思います。
・「雨は、今日も、やみそうにない」は、はちみつぱいや『火の玉ボーイ』の雰囲気・・・ということなのだろうけど、それよりもさらにその元ネタ(?)のグレイトフル・デッドぽく聴こえました。カントリーつーかフォークなんだけどサイケ成分が感じられます。次のインストもいいですね。
・これもまた名曲だな、「自動販売機の中のオフィーリア」。船長のボーカルの良い部分がきちんと発揮されているように感じました。あとエレピ、いい音。
・「偽お化け煙突」は、挿入される滅茶苦茶なニュース原稿につきるかな。これって現代詩!? いや、たぶんロックンロール!!
・一発録りの「煙草路地」。曲も演奏ももちろんばっちりですが、嫌煙ブームの今だからこそのカウンターが小気味良いですね、ふざけんな、タスポ!
・エレキがギュワン、ギュワン唸る前曲から一転穏やかな「Love & Hate」に変わるところは、やはりニール・ヤングが思い浮かびます。
・「白い浮標」も船長のボーカルが光ります・・・そうか、今作は何気にメロディが良い曲が多いのだね、だからボーカルが良く聴こえる、と。
・「An Old Chicken Boy」からは、そろそろ航海(=アルバム)もエンディングに。「誰もが恐れる 一文字が」 こんなことを歌ったロックってあるのかな。素直にスゲエと思う。悲しさだけじゃないところがロックだと思う。
・というわけで「Boat of Fools」のおごそかな朗読で無事(?)航海終了。しかし後をひく終わり方ですな、もう1回聴きたくなっちゃう。そして、「all right 船長」でまた燃える、わけです(笑)

長々書きましたけど、これいいです。ホントいいです。5年後や10年後に聴いたら、そんときはどう感じるんだろう?と思える素敵な作品です。長い付き合いになりそうです(^^)

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