2009/07/01

09年06月のヘビィローテーション・ディスク

Mjt101
MJが亡くなってすぐにリリースされた無料Mixtape、「Tribute to the King of Pop」。
これを聴きながら今月のヘビロテを書くことにしよう。

マイケルといってすぐに思い出すのは、「SOUL TRAIN」という年ごとのヒット曲を集めたコンピレーションCDのシリーズがあって、その1970年版(つまりぼくが生まれた年になるのだが)の1曲目がジャクソン5の「ABC」だということ。
50才の人生のうちの実に約40年が音楽キャリアなんですね、この人。それだけでもすごいことだけど、ぼくが生まれた年…ついでに書けばビートルズが解散してジミヘンとジャニスが死んだ年…に全米No.1ヒットを飛ばしてたというのは、なんだか歴史上の人物みたい。さらについでに書けば日本の総理大臣は佐藤栄作…ほら歴史だ(笑)。
ぼくは熱心なマイケルファンだったことはないけど、脳内でイントロから再生できるヒット曲はいくらでもある。つまりMJの音楽をバックトラックに生きていた部分が確実にあるってことだ。スキャンダル方面はどこかの誰か(世界中の!)におまかせして、ぼくはぼくなりに感謝を伝えたい、マイケル・ジャクソン、R.I.P.
2ちゃんのMJ訃報スレで笑って、それから深く納得したレスが、「MJを日本のアーティストに例えると?」という問いに対して「Michael Jacksonは日本でもマイケル・ジャクソン」と答えてたやつ。まったくもって正しい。

先にも書いた脳内再生できるマイケル曲の中でもとりわけ好きなのが「Human Nature」。これって帝王マイルス・デイビスがカバーしてて、そのライブ・バージョンも最高なんだけど…と、思い出してYouTubeを検索したら…ありました! しかもアップタイトルに「R.I.P Michael Jackson」と書いてあるってことはオレと同じこと思ったこの世の誰かがアップしたってことか! うーん、まじリスペクト!!

途中で終わってしまうのが残念だけど、これ聴けてうれしいです。どっかの誰かありがとう。
マイルスのトランペットがマイケルの節回しまで再現してて、言うならば、音楽への愛に溢れている、のが、すげえ沁みます。あと余談だけど、カメラワークもカッチョいいね、これ。

おっと「Tribute to the King of Pop」から話題がそれまくりでした。訃報を告げるニュースをイントロにした、速攻ミックスだけど、「I Want You Back」で Lil Wayneを「Black or White feat.」でEminemをブレンドしたセンスは、かなりいい感じ。まあ、リリックの聴き取り度がほぼ0%のオレが言うのもなんだけど(笑)。
これがこのスピードで、かつ無料で、自宅で再生できるんだもんなあ、あらためてインターネット恐るべし!?


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で、今月の有料ディスクは…(笑)
レゲエ関係のフリーペーパー(あ、これも無料だ!)、「STRIVE」の最新号で、昨年来、全ジャマを震撼させている抗争、「絶対王者」マヴァードを押し立てるアライアンス軍団vs「天下無双の悪太郎」ヴァイブス・カーテル率いる新興勢力エンパイア軍団、がわかりやすく特集されている。待ってました、こういうの。いやあ、レゲエファンの末席を汚してる身としても、レゲエ界はややこしくて、よくわかんないこと多いもんで。昨年末のジャマイカ版レッスルマニアとでもいうべき「STING」での直接対決がこれ

えっと、黒ずくめなのがマヴァードで迷彩姿がヴァイブス。
まあ、言葉がわかんないから、よくわかんないと言えば、それまでなんだけども…。それでもこの「ただならぬ雰囲気」とそれを「楽しんでる」(ここ重要!)オーディエンスのエンターテインメント具合はビンビンに感じる…少なくとも30年近くプロレスファンのオイラには、ね!!

とはいえ音楽は音楽。それぞれの最新アルバムを改めて聴こう。
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Mr. Brooks...A Better Tomorrow Mavado
The Teacher's Back Vybz Kartel
なんつーか、90年代初頭にダンスホール・レゲエにはまって、その後しばらく静観していた身としては、「ああ、この十数年で正しく見事に進化したんだなあ」と思わせる素晴らしい内容。基本はレゲエ。その基本は基本としてアメリカをはじめ世界中の音楽とタメはれるクォリティにまで持っていってる。てか、やっぱりレゲエが大衆音楽の最新型? とあらためて思わせる出来。たしかに言葉に不自由なオレにリリックの素晴らしさは伝わらないけど、それでも十分、血が騒ぎますって!!
血で血を洗う「仁義なき抗争」に盛り上がってる現地の様子を抜きにした東洋の一リスナーとしては、この素晴らしいアーティストのどちらかに軍配を上げるのはムズかしいなあ。

で、最新型といえばジャパレゲだって負けてません。
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LIFESTYLE COMPILATION VOL.3 MIGHTY CROWN
横浜が誇る世界王者マイティ・クラウン(今年のWorld Clashは残念)が届けるコンピレーション、ボリューム3。これももちろんクォリティはネクスト・レベル!
コンピでここまで統一感ありつつバラエティも豊富なのって、他ジャンルを見渡してもなかなか無いんじゃない。SAMI-T&GUAN CHAIのストレス解消チューン「ふざけんじゃねー49」とかCKBの歌姫、AICOちゃん&MOOMINのナイス・ラヴァーズ「エニタイムフロート」とかも最高だけど、やっぱFIRE BALL絡みが最高に最高。マイティ・クラウン・ファミリー・アンセム「JAPANESE DANCEHALL ANTHEM」もかなりきてるし(FB「In Da Club」と続けてかかると余裕で死ねます)、

それにつけても「ALL THE WAY」はヤバすぎ。ちょっと神がかってるそのリリックを一部、引用すると…
誰でも初めはトーシロー/ダメでも恥じるなトーシロー/命賭けて没頭しろ/今に忌野清志郎
…これだもん(>_<)
ヤバいっす。

なんか大事な方々の訃報が続く2k9ですが、
先日、横浜開港150周年の今年の横浜レゲエ祭のチケットも届いたことだし、ここからガンガン上げていきますよ。
元気ですかーっ!!、

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2009/06/15

三沢光晴

ぼくがプロレスラー、三沢光晴の試合ですぐに思い出せるのは91年の夏、ジャンボ鶴田からフェース・ロックでギブ・アップを奪ったタッグ・マッチ。前年の90年6月8日の日本武道館で行われた伝説のシングル・マッチですでに鶴田からはピン・フォール勝ちをしているが、それは回転エビ固めだったかの丸め込み技で、そのあと1年くらいは一度も勝っていない。それどころか、ジャンボのバックドロップ(…このよく知られたプロレス技の単語を打つのにこんなに躊躇したことは初めてだ…)で何度も完璧なフォールを奪われている。やっぱり体格差の大きい三沢じゃジャンボとの抗争は無理なのかなあ、と、プロレスファンが思い出していたところに三沢が「発明」した新技がフェースロックだった。この古典中の古典技を体格差のあるチャンピオンをしとめる「説得力のある」フィニッシュに選択した三沢のセンスに脱帽した。やっぱりプロレスはおもしろいと思った。いい時代だった…。

6・8のフィニッシュ技とか件のタッグマッチのそれぞれのパートナーとかwikipedia見ればすぐにわかるんだろうけど、敢えてそれはしない、したくない。それがぼくの脳内に膨大な量がキャッシュされた緑のタイツの寡黙で偉大なプロレスラーとの「決着」だから。

橋本真也のときも書いたけど、ぼくは三沢光晴というプロレスラーの大ファンだったことは一度もない。超世代軍~四天王時代は一貫して川田利明のファンだった。2代目タイガーマスクのころからそうだったけど、ラフ&タフでワイルドで無骨で、要するに「強くて悪くて凄い奴」というプロレスラーがタイプだったぼくには、三沢はスマート過ぎたのだ。
そう、越中詩郎と「全日版前座の名勝負」を繰り広げていた頃から、三沢光晴はスマートなプロレスラーでした。体型も試合運びもドロップキックも、とにかくスマート。数年前に藤波辰巳と絡んだときに「藤波に憧れていた」というようなコメントを出していたときには、「なるほど」と納得できました。ちなみに、あと、三沢が憧れのレスラーということで有名なのがホースト・ホフマン。ぼくにとっては前時代のレスラーなので見たこともないし、よく知らないのだが、それも聞いたときに「なるほど」と思った記憶がある。もしかしたら三沢はジャンボ鶴田との抗争や激しい「四天王プロレス」やなんかよりも、団体のエースとしてではなく、「仕事人」みたなイメージの渋い脇役キャラの方が好みだったのかもしれない。タッグ・パートナーとして小川良成を重用したのも、そう思えばわかる気もするし。

それでも時代が、状況が、それに何よりも持って生まれた彼の器が、それを許さなかった。天龍離脱後の全日本プロレスは三沢が支えるしかなかったし、鶴田が病気で戦線離脱したときも三沢が「ど真ん中」に立つ以外の選択肢はなかった。馬場に代わって全日本を率いる人物も三沢以外にはいなかったし、その責任感の強さ故、多くの選手を連れてノアを立ち上げることになった。一新団体でしかなかったノアを「業界の盟主」とまで押し上げたのも三沢の功績だし、「絶対王者」と呼ばれた小橋健太が病に倒れたあとの緑のリングで王者としてメインのリングに立ち続けたのも、やっぱり三沢だった。

ぼくは三沢ファンでもノアファンでもないが、それでもあらためて、こう思えてくる…ぼくたちは三沢光晴に頼り過ぎたんだ、と。

今年の1・4東京ドームでは新日本とノアの抗争の幕開けとして、何度目かの新日本のリング登場を果たした。相手は新世代を代表する中邑と後藤。彼らに叩き込んだエルボーは久しぶりにぼくの心も打った。「やっぱ三沢すげえなあ」と。そして、そのエルボーは対戦相手だけじゃなく、プロレスから離れていく世間に、時代に放たれているように思えた。
「プロレスおもしろいよ、もっと見てくれよ」
「プロレスなめんなよ、もっとおまえらがんばれよ」
「プロレスでしか出せない価値があるって、もっと信じろよ」
「プロレス最高だよ、なあ?最高だろ」
今、一つ一つの技にそれだけ魂を込められるプロレスラーは、そうはいない。

ぼくは三沢光晴に引退して欲しかった。そして引退式でかかった「スパルタンX」に三沢コールをかぶせたかった。それが果たせなくなったのは三沢のせいじゃない。彼にすべてを託してしまった…我々プロレスファンのせいだと思えて仕方がない。申し訳ない。ぼくらがバカだった。ぼくらがふがいなかった。こんなに素敵なものを、身体を削って、魂を削って、提供し続けてくれたアナタに何一つお返しできなかった。

せめて今は「ぶっちゃけ、俺がプロレスを守りましたから」と天国の偉大な先人たちに笑顔で報告してくれていることを望みたい。

三沢光晴、R.I.P.

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2009/06/10

日本語ラップ playlist #03 -09/06/09-

かつて「ラップはブラックCNNだ」と言ったのはチャックD。CNNに例えられるニュース・メディアがこの国にあるかどうかは別にして、日本語のラップも、長く歌い継がれる名曲~、とか、日々の暮らしに疲れた人を癒す音~、とか、浮世のしがらみを忘れてはっちゃけるためのアイテム~、とか、そりゃ音楽ですからそういう側面があって勿論イイんですが、でもやっぱりラップだからヒップホップだから、即効性だって求めたいわけです、ファックあっそう。
オイラはDJじゃないからBPM合わせたり、気の効いたスクラッチ入れたり、スペシャルなプロモ盤かけたりはできないけど、自分の部屋で発泡酒を片手に自分のために今夜、日本語ヒップホップを鳴らすと・・・こんな選曲になります。
素晴らし過ぎるSEEDA新譜(でラスト作・・・)と遂に出たザ・ソース日本版とその付録CDの話題はまた改めて書くことにして、とにかく今夜は浸らせてください!!

Seeda02Souce02


■日本語ラップ playlist #03 -09/06/09-
01.PRINCE OF YOKOHAMA サイプレス上野とロベルト吉野
02.HELL'S KITCHEN SEEDA featuring サイプレス上野, BACH LOGIC
03.万券Hits SCARS featuring DJ TY-KOH
04.Let's P Seeda & Punpee(M PSG M)
05.Free Style D.O & PIT-GOb
06.S to N SCARS featuring PIT GOb
07.Lookin' back SCARS featuring D.O
08.SCARS SCARS
09.MP5000FT MICROPHONE PAGER featuring MURO, TWIGY, ANARCHY, SEEDA
10.Change The Game ANARCHY featuring RYUZO
11.START LINE サイプレス上野とロベルト吉野 featuring RYUZO
12.We Speak Hip Hop Grandmaster Flash featuring Afasi, Kase. O, Maccho, Abass & KRS One
13.ヒステリック OZROSAURUS
14.「B」の定義 RHYMESTER featuring CRAZY-A
15.Sai Bai Man SEEDA featuring OKI(GEEK)
16.TERIYAKI BEEF SEEDA & OKI(GEEK)
17.DEAR JAPAN SEEDA
18.GOD BLESS YOU KID SEEDA featuring MoNDoH, ham-R, SHIZOO, OKI, NORIKIYO, BES

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2009/06/08

最近読んだ本

本の感想はちゃんと書こうと思って結局書かないままで終わってしまうことが多いので、久々に最近読んだ本をツラツラと羅列。

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ストリートワイズ 坪内祐三 (講談社文庫)
私の体を通り過ぎていった雑誌たち 坪内祐三 (新潮文庫)
人声天語 坪内祐三 (文春新書)
坪内祐三のファンなんです。なんつーか「おセンチ」なところがたまりません。一回り下なんですが「東京っ子」として、すごく共感する・・・まあ、オイラはそんなにイイ育ちではないけども。

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日本の難点 宮台真司 (幻冬舎新書)
ルポ 貧困大国アメリカ 堤未果 (岩波新書)
ヤンキー進化論 難波功士 (光文社新書)
ウェブはバカと暇人のもの 中川淳一郎 (光文社新書)
新書ブーム、なんですかね、まだ!? 小説をとぎれとぎれに読むのはあんまり好きじゃないんで、適当な雑誌が無いときの移動用として、ちょいちょい新書は利用しています。
宮台真司の『日本の難点』は新書とはいえ、かなりの歯応え。すべての意見が腑に落ちたわけではないけど、ポストイットをベタベタ貼りながら再読して読みこなしたいという気にさせる。
いつか読もうと思っていたらあれよあれよ、と、ベストセラーになってしまい、なんとなく気後れして手を出せず、最近になってようやく手に取ったのが『ルポ 貧困大国アメリカ』。いや、でも、やっぱり凄い内容でした。この状況が今まで同様、何年か遅れで「輸入」されることを思うと、怖いなあ。
『ヤンキー進化論』おもしろかった。常々、日本のヤンキー文化についてはキチンとした考察と評論があるべきだと思っていたので。ただこれだけじゃかなり物足りないので、続編および他の人の作品も望みたいところ。
こういう「釣り」っぽいタイトルの新書は好みではないのだが、『ウェブはバカと暇人のもの』は、立ち読みの際に目次で見つけた「ネットで流行るのは結局「テレビネタ」」という章が気に入って購入。これもまた常日頃思ってたんだけど、「ネットがあるからテレビは時代遅れ」なんて意見はやっぱりインチキ臭いね。やっぱしネットでみんなが話してるのはいまだに「テレビの話」じゃん。で、表紙のあざとさとは違って内容のある良い本でした。まあ、いつまで続くのかこの新書の「釣り」タイトル・・・これやめて欲しいんだがね。

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日本のヒップホップ 文化グローバリゼーションの<現場> イアン・コンドリー (NTT出版)
米の文化人類学者による日本のヒップホップ研究本。これも「待ってました」でした。いろんな意味で興味深い本。これについてはまた詳しくなんか書くかもしれません。

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肉の唄 コウノコウジ (ヤングマガジンコミックス)
これはマンガ。プロレスマンガ。とはいえ、いわゆるカミングアウトを経た新世代のプロレスマンガ(M高橋原作のものも数年前にありましたが・・・)。表紙の折り返しに書かれている台詞は「無論、プロレスは八百長です。真剣勝負(シュート)などくだらない!!」。「時間無制限一本勝負 ヒンズースクワットデスマッチ」などのアイデアもおもしろかったし、こういうマンガが「新しいプロレスファン」を開拓するほどのヒット作になるようなら、プロレスの未来は明るい・・・んだけどなあ(無理かw)

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SIGHT VOL.40 総力特集「さよなら自民党 一足先に終わりを惜しむ!」 (ロッキング・オン)
これは雑誌。なんといっても素晴らしいのは内田樹と高橋源一郎の対談「さよなら自民党。そして、こんにちは自民党!?」。ぼくも今までいろんな意味で自民党って仮想敵っていうか敵なつもりで生きてきたんだけど、まさか、その自民党が「実体しかなくて、言葉がない」存在だったとは!? そりゃあ散々撃った弾も当たんない訳だよなあ(そんなに撃ってないけどw)。

Manzai002
漫才 ビートたけし (新潮社)
これは漫才(笑)。そして最高。今更ツービートで笑えるかなあ、とおっかなびっくり頁をめくってみたけど、杞憂でした、ナメてました、スミマセン。笑いました、大笑いしました。やっぱ最高。涙出ました。オイラはいつまでたってもたけしチルドレンだ。でも、宮崎県知事だけはカンベンなw

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Fire Ball@横浜BLITZ 09/06/05

Fire Ball "Don'T Look Back" Final in yokohama

先週の金曜日は仕事もそこそこに雨の中、横浜に駆け付けFire Ballのライヴを堪能しました!
最高に最高のパフォーマンスで「We Love Reggae Music」を満喫できて大満足。
ど真ん中に音楽がデーンとかまえているエンターテインメントはやっぱいいねえ。
とにかく楽しくて楽しくて年甲斐も無く(そーいえば先日39歳になりました^^;)飛んだり跳ねたり叫んだり。
Fire B素晴らしいっす。
レゲエ祭も楽しみだーっ。
Fbyokohama_3


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2009/05/13

長所が短所で短所が長所 ―考える(5)

 「長所と短所」というとそれぞれがバラバラに存在しているイメージもするが、実際にはそうでもない。
「落ち着いている」は「退屈」だし、「思慮深い」は「何考えてるかわかんない」だし、「ハキハキしている」は「うるさい」だし、「素直」は「思考停止」で、「明るい」は「バカ」(笑)。「誠実」は「固い」、「堅実」は「ケチ」。「頭の回転が速い」と「上からものを言う」ように感じられるし、「慎重」なのか「臆病」なのかの区別はつき辛いし、「サバサバしている」人はたいてい「大雑把」。
 このように実は同じ性格のことを、肯定的に捉えると前者で否定的に捉えると後者になってることが多いと思う。だから長所を伸ばせば短所も伸びるし、短所を無くせば長所も無くなる、とそういうことにもなる。しかも人の性格というのは自分で決めるもんじゃなく、他人から決められるという性質のものだから、「性格改善」なんて難事業の成功率はおそろしく低いってことだ。

 これは人の性格の話でもあるが、他のものにもあてはまる。たとえば日本。日本の長所も短所であり、短所が長所なんですよ。
 新型インフルエンザへの対応が、特に根拠は無いけれども、どの国よりも優れているのは日本だと思う。
 日本の長所の一つに現場作業員というか末端作業員たちの責任感、使命感、順法意識の高さというのがある。わかりやすく言うと、どの国のおまわりさんよりも「賄賂」が効かないおもわりさんが多いってこととか。交通違反のときなどに、そもそも試そうとも考え付かないくらい「受け取らないだろうな」という認識ありますよね。おまわりさんだけでなく入管などの役所とかもそうだし、公務員以外でも、店舗などで列に並んでいるときに「金払うから順番早くして」と頼まないし、たとえアルバイト店員だろうがあっさり「いいですよ」とは言わないだろうなって思うほうが、まあ普通でしょ。
 それと情報の行き渡り方が徹底しているというのも長所と言っていいだろうと思う。部数激減とはいえ新聞を取っていない家庭は少数派だろうし、影響力の低下が言われているテレビ地上波だってゴールデン・タイムの視聴率を合計すれば50%以上にはなるわけで、新型インフルエンザの話題も、発生してから、あっという間に情報が行き渡りました。
 これを当たり前だと思ってはいけません。
 公共機関がストップしたメキシコはともかく、アメリカ国内でまだ新型インフルエンザの情報を物理的に知らない人なんてたくさんいるはずです。個人的な経験でいうとシドニー五輪開催時にアメリカ出張していたことがあるんですが、NYでも田舎でも五輪が開催されていること自体を知らない人ってのが、たくさんいてびっくりしたことがあります。日本なら昨年の五輪開催地がどこだか、もし知らない人がいたら「変人」扱いされるでしょう。理由としては日本に住む人のほとんどが日本語の読み書きができることが大きいんだろうと思います。

「責任感/使命感/順法意識が高い」
「情報網が発達している」

 この長所により、おろらく日本では新型インフルエンザが蔓延する可能性が低い、と考えるわけです(もちろん他にも理由はあるでしょうけど)。
 
 で、と同時にこの長所が短所にもなるわけです…いわゆる「同調圧力」というやつですな。
 先に「五輪開催地」を知らない人がいたら「変人」扱いされるだろうと、書きましたが、別に五輪に興味ない人がいたって、五輪やスポーツが嫌いな人がいたって、もしくは日本語の読み書きができないため情報入手経路が日本に住む大多数の人とは違っているから知らない人がいたって、いいじゃないですか。少なくとも「変人」扱いは失礼でしょう。でも、実際に日本ではそういう人がいる可能性のことをあまり考えていないし、考えていないからこそ、勝手に「変人」扱いしたり、さらには「非難」や「排除」へとエスカレートする傾向があります。これは短所というべきだと、ぼくは感じます。
 同様に新型インフルエンザの件でも、感染が疑われた人や場所や地域などへの「非難」が少なからずあるそうですし、それが「排除」へとエスカレートすることを危惧しています。

 ただ、「性格改善」なんて難事業の成功率はおそろしく低い、とも書きましたので、日本も長所を伸ばして短所を改めるべきでは? なんて「天声人語」みたいには締められません(笑)
 んじゃ、どうしましょうか。まあ、そこで、「考える」なわけです(^^;
 個人の性格も国の性格も、長所と短所は同じものとまずは考える。別のものと考えるから、どうにか別々にコントロールできるんじゃないか、と思ってしまうわけなので、同じものと考えれば、まずは「それは取り除くことができない/むしろ取り除くと長所まで奪われてしまう」という点から出発して、「どう付き合っていくか」と発想していく方向になるかと思います。
 往々にして「良いこと」は暴走しがちです。なので「良いこと」を推し進める、または支持する場合には、その「良いこと」のネガティヴな側面についても考慮することを、それがなかなか難しいことはわかっていますが、それでもやっぱり、そう考えることにしましょう。
 地味ですがとりあえずそれが確実な気が。
 その後のことは・・・まあ、おいおい、考えていくことにしましょうか←これが私の長所で短所(笑)

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2009/05/09

09年04-05月のヘビィローテーション・ディスク

web上に溢れる無料ダウンロードMixtape。タダっていうのはやはり恐ろしいもんで、気になるものを片っ端から落としまくってると、今度は聴くのが追いつかねえ。「もうほどほどに厳選しよう・・・」と思っても、次から次へと要チェック物件を発見。金出して買ったCDを聴くかダウンロード音源を聴くか悩んだあげく、テレビ見て寝ちゃうというダメダメな夜も・・・とほほ。

というわけで、そんな先月~今月のヘビロテ、まずはMixtapeから行ってみる。
Hr040501
POPPA WAS A ROLLING STONE_Selfish Insanity_Biggie vs Rolling Stones
Wu-Tang Classics_Gwop Boys
Fix Your Face Mixtape_TRVS&DJAM
※あえてリンクはしませんので、気になる方はググってください。比較的カンタンに見つかる、と思う。

ストーンズ・トラックにビギーのラップをブレンドした「POPPA WAS A ROLLING STONE」は泣けます・・・いや、笑えます。とはいえ、そんなにビギー通ではないぼくはどのヴァースがどの曲からの流用かがわかんないまま聴いてるんですが(その辺りわかる方は当然おもしろさ倍増のはず)、ビギーの塩辛いラップはロッキンでファンキーでソウルフルなストーンズ・ループとの相性バッチリで、目からウロコなカッコいい瞬間も多々。
ウータンのベスト・ミックスは代表曲ズラリの選曲だけでもう、おかわり何膳でもいけちゃう。
トラヴィス・バーカー(ブリンク182、+44)と、DJ AMの「Fix Your Face Mixtape」は大ネタ連発のパーティー仕様。親が留守の家に集ってどんちゃん騒ぎ、「ファイト・フォー・ユゥ・ライト・トゥ・ザ・パーティ!」感たっぷりで楽しいっす。

そしてついに日本でも無料ダウンロードMixtape作品が登場!
Hr040502
radioaktiveprojeqt neworlder Mixtape_DJ OASIS_DJ MASTERKEY _B_Funk P Radio presents
MINT & GIRLZ N' BOYZ PRESENTS SUPER FREE_MINT
前者はKダブシャインとDJ OASISのユニット、radio aktive projeqtの5/27発売アルバムのプロモーション用というまさにUSトレンドな仕様。聴きどころは中盤に固められた有名トラックによるフリースタイル。米も日もない「ヒップホップ国」の文化継承という点で素晴らしい。願わくば続々と継ぐ者が現れるとなお素敵だ。
んで、後者の作品はダウンロード配信を前提とした新作・・・らしい。詳しくは↑にリンクしたAmebreak独占ミニ・インタビューを参照してみてください。イケイケの4つ打ちトラックやらに煽られて気付けばあっという間にアウトロまで聴ききってしまいます。こんなにスッキリと勢いで聴けちゃう日本語ラップ作品というのもなかなか無いかも!? そういう意味では有料も無料も関係無いね、ようはおもしろいか、おもしろくないかだ。

有料作品(笑)では、

Hr040503
The Bridge Grandmaster Flash
Inspiration Information, Vol. 1 Amp Fiddler / Sly & Robbie
Inspiration Information, Vol. 2 Horace Andy / Ashley Beedle
この3枚はstrutというレーベルからのリリースなんですが、ヒップホップ・レジェンド、グランドマスター・フラッシュの新譜(!)に、レジェンド・レゲエ職人2人組スライ&ロビーとアンプ・フィドラー、レジェンド・レゲエ・シンガー、ホレス・アンデイとアシュレー・ビードル(テクノ・シーンの方・・・らしい)のコラボ2連発と、どんだけ音楽ファンを泣かせたいんだというラインナップ。
目の付け所が良ければ、当然内容もバッチリで、まさに「こうでなきゃ」な感じの良質な音楽作品になっております。うれしい。
おっと、うれしい、といえば『ザ・ブリッジ』収録の「We Speak Hip Hop」にはスウェーデン、スペイン、セネガル各言語でのラップと共に、日本語ラップ代表としてMACCHO(OZROSAURUS)が短いながらもケツの穴がキュッとしまるような気合いのラップを披露してます。カッコいい。

あれですよ。有料だろうが無料だろうが、イイものは聴くし、興味無いものは素通りするだけ、それだけだ。ペンが剣よりも強いように音楽はネットより強し。そこを間違えちゃ、いけねえよ。

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2009/05/03

忌野清志郎

えっと、どっから書いたらいいんだろう。てか、何を書いたらいいんだろう。何か書きたいような気もするけど、何も書きたくなんかないのかもしれないな。
ま、いいや、えっちらおっちらいこう。

Gao001
今、『Grand All Over』というCDを聴いています。RCサクセションの解散後、久々に仲井戸麗市とやったライブを収めた3枚組。アコースティックな曲からはじまり、RC時代の代表曲連発ロック・ショーに至る素晴らしい内容で、ホントに大好き。最後の「夜の散歩をしないかね」では泣いてしまうことも多いんだけど、今夜はどうなるのかなあ。

ガキの頃は誰でもそうなように、ぼくも「大人になんかなりたくない」なんて時期があった。でも「こんな大人にならなってもいいかもな」という人もいたから、そのお決まりの「麻疹」もすぐに治まったんだと思う。ビートたけし、江口寿史、そして忌野清志郎。小学生のぼくは、彼らから「生意気な小学生の魂を持ったまま、大人になってもいいんだ」というメッセージを、もらったような気になってた。おかげさまで今や立派な「中年小学生男子」だ。

さっきTBSの「情報7daysニュースキャスター」でニュース速報をやってた。清志郎のことを「せいしろう」と読みやがった安住アナは、まあどうでもいいとして、そのスタジオに、ぼくのヒーローの1人だったビートたけしが居て、短かったけど、RCサクセションとの共演したことなんかを話した。渡辺えりは本当にファンだったような感じだったけど、斎藤孝の「いい子ちゃん」なコメントには反吐が出そうだった。でも、そんなことはどうでもいいんだ。このニュースを最初にテレビで見たときに、そこに、生放送で、たけしが居たことが、なによりもありがたかった。

どーせ、明日以降、テレビや新聞や雑誌で、「反原発」とか「反核」とか「FM東京」とか「君が代」とか、いろいろ書かれるんだろうけど、だから、なんだよ、って話だよ。そういうキャッチ・フレーズにしか反応できない「感性が貧しい方々」は、どうしようもないね。

高校生のとき、流石に屋上じゃなかったけど、しっかり授業はさぼっていた公園でセーラム・ライトをくわえながら、「たばこのけむり/とても青くて」と口ずさんでた。
好きな女の子のこと考えながらウォークマンを聴いてるとき、耳元の音とは別に、いつも「君の知らないメロディー/聞いたことのないヒット曲」というフレーズをブレンドしてた。
酒飲んで、気が大きくなって、自分としては画期的だと思ってる発想をまくしたてるとき、いつもアタマの中に鳴ってたのは「バカな頭で考えた/これはいいアイデアだ」。今、丁度その「よォーこそ」だ。これはいつ聴いても上がるね。
イベントの仕事で設営に立ち会うときの脳内BGMはいつでも「バカでかいトラックから機材が降ろされ/今夜のショーのためのステージが組まれる」だ。
もちろん地方の夜にショボい繁華街をウロついてるときは「マネージャーは言うだろう/ボーイズおとなしく寝ろよ」だし、ホテルへの帰り道(成果なんてあるわけないでしょ)にコンビニで缶ビール買いながら歌うのは「金が欲しくて働いて/眠るだけ」。
「デイ・ドリーム・ビリーバー」も「ロックン仁義」も「Wattata」も「Boys」も「JUMP」も「パパの歌」も「ぼくの好きな先生」も「Sweet Soul Music」も「自由」も「NAUGHTY BOY」も「すべてはALRIGHT(YA BABY)」も「ヒッピーに捧ぐ」も「あきれて物も言えない」も「アイ・シャル・ビー・リリースト」も「い・け・な・いルージュマジック」も「パーティーをぬけだそう!」も「ステップ!」も「サマーツアー」も「ベイビー!逃げるんだ。」も・・・全部、iTunesなんかじゃねえ、オレの脳内HDに永久保存されていて、いつでも必要なときには瞬時に呼び出せる。そーか、つまりそれは、オレの一部ってことか。

『COVERS』に入ってた「サン・トワ・マミー」。世間では発売中止で大騒ぎだったけど、オレにとっての事件はこの曲だった。死んだ父親が越路吹雪の熱烈なファンで、母親もシャンソン・ファンだったことから、この歌は我が家のファミリー・アンセムとして、物心つくなつかないかの頃からよく知ってた。・・・子どもと一緒に歌う歌じゃねえだろ、とも思うが、そうだったんだからしょうがない。で、その歌が、成長していっちょまえにロックにカブれやがったオイラの前に、梅津和時のブチ切れたサックスに彩られたイカれたロックンロール・バージョンとして登場したのには、驚いた。事件だ。オレ(と、あと生意気にバンドなんかやってた妹)と両親との間に“糸”が見えた気がした。誰も間違ってなんかない。このままでいいんだと思った。今、「上を向いて歩こう」が流れてる。つまりは、こういうことなんだよな、清志郎さんよぉ。・・・にしても、ここでも梅津和時&片山広明のホーンは、実にアグレッシブで良いね。シャンソンもジャズも歌謡曲もロックンロールも関係ねえ。

忌野清志郎のことを思い出していると、ほとんど自分の人生を辿ってるようなことになってしまうから、そろそろここらで筆を置くことにするけど、最後にもうちょっと。

なんだかんだ言って実は忌野清志郎を生で経験したことは無い。今のタイミングでは、もの凄く悔しく思ってもいい気もするが、不思議とそういう感情は、そんなに無い。だってジョンもジミヘンもジャニスもロバート・ジョンソンも生で見たことねーしな、とか。
思い出すのは、友人が言ってた話。ROVOというバンドの益子くんは野外フェスで何度か共演したそうで、そんときの話をしてくれたことがある。
ギター一本で「雨上がりの夜空」を演って老若男女の大観衆を盛り上げまくる清志郎を見て、ジャンルも編成も音楽性もまったく違う彼らが、自分達の出番を前にして、かなりビビッってたそうな。

そういう男だったんだね、清志郎は。

大人だろ/勇気を出せよ/大人だろ/知ってる筈さ/悲しいときも涙なんか/誰にも見せられない
「空がまた暗くなる」

へへ。もう泣かない、大人だから・・・って、結局、一から十まで清志郎の影響下だなあ、オレ。
でも、ぜんぜん嫌じゃないぜ。
忌野清志郎、R.I.P.

・・・よくわかんねえけどよお。

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2009/04/27

「精神の自由」と引き換えに私達が失ったもの ―考える(4)

 仰々しいタイトルをつけてしまったが、要はこういうこと。

 忘年会や歓送迎会をはじめとした会社や組織、サークルの「半・強制飲み会」は、確かにうっとうしい。たまたま仕事や目的のために集められているだけの年齢性別趣味嗜好がバラバラの人々が、別に親しくなりたい訳でもない連中との親睦とやらのため、一定時間拘束され、好きでもない料理や酒(多くの場合、それは効率重視の冷めた揚げ物や乾いた刺身、瓶ビール、徳利酒などで構成される)を飲み食いさせられる会だ、うんざりして当然。酒好きで食べ物の好き嫌いがほとんどなく煙草を吸い(流石にこの項目は昨今の宴会向きではなくなりましたが)、他人との会話が苦手ではないぼくだってそう感じることが多いのだから、そのどれかに該当する方なら尚更だろう。
 またこういう「半・強制飲み会」とは別に、「上司のお供」という不思議な風習も会社というところにはあったりする。「無礼講だ」なんて言いながら、社内の上下関係はそのまま維持され(試しに若い頃に先輩を「あだ名」で呼んでみたらどやしつけられたことあります・・・^^;)、酒が進めば進むほど話題は「昔vs今」となり、何も悪いことはしてないはずの若いもんが説教されることになるやつだ。若い男は「若い男」という役割を、若い女は「若い女」という役割を(しかもこの場合の「若い」は固定的ではなく相対的である)、各々のキャラに関係なくおしつけられがちで、やれ「もっと飲め」だの、やれ「酒を注げ」だの、やれ「なんかおもしろいこと言え」だの、やれ「盛り上げろ」だの、やれ「こっち(小指)のほうはどうだ」だの、言われ続けるわけだ。嫌だよ、誰だってそんなもん。
 さらに「上司のお供」には、ゴルフやスキーや野球や引越しや合コンなどのバリエーションもあったりして、そのつど「自分の時間」を「無駄遣い」させられることになったりもする。

 というわけで、こうした「悪習」を嫌う人が増え、また「悪習」の弊害を身を持って知る人たちが上司になったりしてきて、以前に比べればかなり改善されてきたと感じます。もちろんまだまだ「悪習」がはびこる現場にいるという方々もいらっしゃることと思いますが、それでも仮に「半・強制飲み会」や「上司のお供」が発生したとしても、「あたり」はかなりやわらかめになってるんじゃないでしょうか。
 そりゃ、以前の「悪習」が悪かったのであって、良くなったということではなく、「当たり前」に近づいたのだ、とおっしゃりたい方もいるでしょうし、パワハラとかセクハラとかの用語が身近になった分、権利意識が高まってきたのも悪いことではありませんよね。
 結果、ぼくらには「精神の自由(拘束時間外には趣味嗜好に基づいた行動をする自由)」がもたらされることになりました(以前との比較において)。

 なのですが、それが本当にぼくらの「幸福」を拡大したでしょうか?

 今年の年末年始にテレビ・新聞で大きくとりあげられた「年越し派遣村」。ここの“村長”だった湯浅誠の使う言葉で「溜め」というのがあります。

人間は“溜め”に包まれており、大きい人も小さい人もいるが、お金の“溜め”、親や親戚など人間関係の“溜め”、自分に自信がある精神的な“溜め”。全体としてそういうものが失われるのが貧困であるとの考えを示しました。「貧乏と貧困は違う」としたうえで、“溜め”が小さくなった状態から“溜め”を大きくしていくことが必要であるとして、次のように述べました。
「(前略)~条件のない人に言っても暴力になる。その人にはその条件がない。本人が自分の“溜め”を自覚してから、お前も頑張れと言ってほしい。団塊の世代の人は、昔はみんな貧乏だったと言う人が多いが、昔はお金がなくても人間関係が現在のように脆弱ではなかった。大企業は住宅や福利厚生が充実していたし、中小企業や零細企業なども、たとえば、住み込みの従業員などに対しては、結婚の相手を世話するといった、煩わしい面もあったが、周囲の支えがあった。~(中略)~“溜め”を増やす長いプロセスをどうやって増やすか。生活保護、信頼できる友人、空間、温かく見守っていくことが必要。一般論でただケツを叩くだけでは、自立から結果的に遠ざける。“溜め”のない人に“溜め”を増やしていく社会を作っていくことが大事。
from 湯浅誠さんの講演「“溜め”のない若者と貧困」-JanJanニュース

 ぼくはこの「溜め」という言葉を読んだときに、上記の「悪習」のことを思い出しました。「精神の自由」を生きる上での最重要トピックとするならば、たしかに「悪習」と呼ぶしかない風習の数々ですが、本当にただ弊害だけの「悪習」だったのか。そこで「精神の自由」を犠牲(とはいえ多くの場合は少々の)にしても得られる何かは無かったのか。ぼくにはその何かが「溜め」と、イコールでは無いながらも、意外と近いんじゃないかという印象を受けます。

 「派遣労働問題」、「格差社会問題」をサラッと語るにはこのスペースは少々窮屈ですし、まあ、そもそもぼくに画期的な見解があるわけじゃないのですが(^^;) そういった大きな問題は別にしても、かつての「悪習」から得られたものは少なくありません。
 まだ20代で給料も安く行動範囲も狭かった頃(なぜか給料は未だ安い気もするが、それは置いておこう・笑)、北京ダックやふぐ、ベトナム料理やタイ料理、カウンターの寿司、ちゃんこ鍋、地酒、シングルモルト・・・などなどを味わうことができたのも(しかもゴチで!)、「上司のお供」があったからでした。おかげさまで自腹で食べられるようになったときも、「美味い」と「価格」との相関関係、つまりコストパフォーマンスってのを判断した上で、店や料理を選ぶことができます。でなければ、「とりあえずチェーン店」ですますか、「高けりゃ美味いだろう」と財布や月末の残高を気にしつつ「美味いんだか不味いんだかわからない(そりゃ、そうだ。比較対象がないんだもん)」高級料理を食べるしかなかったと思います。
 焼き肉やお好み焼き・鉄板焼きのときの調理役も当然のようにさせられ、上手いの下手だのと小突かれながら、何度もこなしましたが、おかげさまで、デートや接待のときに「上手いねえ」と賞賛をいただけます(小さいけどさ)。
 あと、その場その場での暗黙のルールっていうんですかね。居酒屋では居酒屋の、バーではバーの、レストランではレストランの、スナックではスナックの、キャバクラではキャバクラの(!)、「恥をかかない」振る舞い方なんてのも身に付きました。
 飲食関係だけでなく、テレビやらビデオ、ファックス、冷蔵庫、テーブル、大量のレコードなどをいただいたこともあるし、時には金を貸してもらったり、仕事を紹介してもらったことだってあります。
 ま、ぼくの場合、こうしたささやかな特典ではありますが、「上司のお供」のメリットってのもやっぱりあるんですよ。

 たしかに「精神の自由」は大切ですし、それを確保するための努力はするべきですが、「精神の自由」を尊重し過ぎたあまり、もしくは「わずらわしいこと/もの」を排除し過ぎたあまり、付随するメリットも全て失くしてしまい、生活に困窮したり、婚活が必要になったりして、結局はそのために「自分の時間」の大半をつぎ込むことになってたりはしませんか。それを「幸福」と呼べるのかどうか、と、今、ぼくは考えています。

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2009/04/26

日本語ラップ playlist #02 -Walkin'-

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ぼくがヒップホップを好きな理由の一つに、歩きながら聴くと丁度イイ具合だから、というのがあります。
BPM的に調子イイってのも大きいけど、やっぱり主にぼくが歩くのが世知辛い東京なので、よりヒップホップがイイ感じに響くのかなあ、と。
東京以外でも、仙台でも名古屋でも札幌でも福岡でも札幌でも盛岡でも横浜でも台北でも上海でもNYでも、そこが都市や街であれば、やっぱりイイ具合に共鳴します。
なのでヒップホップは「都市の音楽」で「散歩音楽」。世界中の「街っ子」にビビっとくる電波を飛ばし続けている「民族音楽(フォーク・ミュージック)」だと思えるんですが、どうでしょう。

というわけで、今回は日本語ラップの中から、散歩向きかなあ、と感じる曲のプレイリスト。

■日本語ラップ playlist #02 -Walkin'-
01.GOOD MORNING / TARO SOUL & KEN THE 390
02.Walkin' / KEN THE 390
03.ONE LOVE / TARO SOUL feat. サイプレス上野
04.Have a Nice Day! (Remix) / KREVA
05.陽のあたる場所(MASTER KEY Remix) / MISIA feat. K-DUB SHINE
06.Beautiful Day / COMA-CHI
07.MUSIC (The Adventures of ORIGINAL MOOGNIST on The Keys) / D.L
08.未来への鍵 / ZEEBRA feat. AKEEM DA MANACOO
09.ON AND ON / OZROSAURUS
10.街風 / SEEDA feat. GANGSTA TAKA, STICKY, NORIKIYO & 4WD
11. / SEEDA Feat. Luna
12.I'm Proud (Fly High) / DJ Celory feat. DABO & SEEDA
13.灰のように / DJ Celory feat. 般若
14.問う今日 / Soul Scream
15.続々自由 / Soul Scream feat. YOYO-C
16.遠くへいこう / DJ Celory feat. Twigy & E.G.G. Man
17.TRUST OVER 30 / DJ TATSUTA feat. RHYMESTER
18.LIFE GOES ON / RHYMESTER feat. Full Of Harmony

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実は思いついてから、こうして決定するまで、かなり時間かかってます・・・どうしてもクラブ向け、深夜向けの曲が多いですな、ヒップホップは(^^;
あーでもない、こーでもないと並べていくうちに、DJ Celoryのトラックが、なんだか多くなりました。作風がそうなのか、たまたまなのかはわかりませんけど。
あと、特に好きだったことは無いんですが、こうした外をブラブラ歩きながらヘッドホン(orイヤホン)で聴くってシチュエーションでは・・・KREVA、ハマりますね。基本的にはフンフンと聴き流してるんですが、ところどころビートやラップ(リリックでは無く・・・^^;)がエッジを立てるというか妙にクセになるって感じ。今更だけどそりゃ売れるよなあ、と思いました。結局、なんかKREVAばっかてのもあれなので、1曲しか選んでいませんが。

風が気持ちいい季節なのでこんなplaylistをiPodで流しながらブラブラ歩きたいっす。

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