2008/11/15

改めてプロレスについて考える-(5)

Wp01今週は、かなり久しぶりに『週刊プロレス』を購入した。というのも、先週、これもかなり久しぶりにプロレスを観に行ったからだ。11・3両国大会(全日本)と11・5後楽園大会(新日本)。どちらもなかなか盛況で、「スタンダード」なプロレスの魅力を味わえた良い興行だった。
全日本の両国大会は先週号に速報が載っていたのをチラッと立ち読みしたけど、たいした記事じゃなかったので、それは買わなかった。なのに今週は買って読むことにしたのは、センターカラーで、なんと8ページにわたって、両国での「丸藤正道×近藤修司」の検証リポートが載っていたことに尽きる。

実際、両国国技館で観た世界ジュニア王座戦 「丸藤正道×近藤修司」は、そんな扱いがまったく不思議に思えないほど充実した素晴らしいプロレスだった。
まず2人が最初から最後まで「勝とうとして」闘っていたのが、いい。その辺りは、週プロの特集でも詳しく取り上げられているが、一見派手な技の攻防がトリッキーにも見えたりもするが、それを「勝つため」に繰り出す技の積み重ねの上で行われている「科学的」なレスリングとして展開させていたのが、この2人の非凡さの表れなんだな、と思う。もちろん、どのプロレスも「勝つため」に闘っているのは大前提なんだが、「そうは見えない攻防」というのも、特に近年になって、よくあったりもするんだよななあ。

Gs01週プロのリポートにもあるように、丸藤の理想は「四天王プロレス」ということらしい。『Gスピリッツ Vol.09』のインタビューを読むと、じゃっかんニュアンスが違うようにも思えるが、それでも、まあ、そういうことなんだろう。
で、ぼくは、簡単にいうと「アンチ四天王プロレス」派だったりする。その理由として、いわゆる「四天王プロレス」的名勝負の内容に関するモヤモヤも大きいが、90年代の全日本プロレスで四天王と呼ばれた4人のうちの2人、小橋と田上にノれなかったという方が、より大きいかもしれない。
その「四天王プロレス」の流れを汲む今回の「丸藤×近藤」は良くって、当時の小橋や田上はダメだった、というぼくの感性の中での違いというのは、上記の「勝とうとして闘う」ということと関係がありそうだ。

たとえば新日本の後楽園大会での「天コジ×中西&吉江」。これも場内はかなり盛り上がっていたし、ぼくも爆笑など交えつつ大いに楽しんだ。でも、リング上で展開していたレスリングは「科学的」とはほど遠い、「天然的」というかなんというか、ちょっとトホホなもの。もう中西については語りつくされている面もあるが、とにかく、一つ一つの技の迫力はすごいのに、どれもが単発で、いうならば攻防を一本の線にできていないのである。このタッグマッチでは、かろうじて小島聡が試合の流れをつくっていたように見えたが、中西にしろ吉江にしろ、プロレスラーらしい体型と街ですれ違うだけで人目をひくだろうキャラクターがあるのに、未だにこんな調子なのがなんとももどかしい。また、その場しのぎのストレス発散ができればそれでいい、みたいにこの手のバタバタ・プロレスに熱狂し過ぎる観客も、また、なんちゅーか、観客の1人、プロレスファンの1人としてなさけない。プロレスは「技の発表会」ではないし、「危険な攻防の仕掛けあい」でもない。プロレスならではの「闘い」がそこになければ、他のイベント(興行)に勝てっこないのだ。

まあ、やっぱりこうして書いてると、どうにも愚痴や文句が続いてしまうが、本来は両国も後楽園もおもしろかったということが書きたかったんだよね。「丸藤×近藤」の他には、あまり評判の良くない「ムタ×鈴木」(これがお目当てで出かけた)も、「間合いの攻防」という点でかなり興味深い試合だったし、真壁たちのヒールっぷりもかなり熱く、古典的な「ベビーvsヒール」でこれだけ沸かせたG1タッグ決勝戦も良いプロレスだったし、両老舗団体の若手がいい感じで育ってきているのも確認できたし、で大満足でした。

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2008/10/07

改めてプロレスについて考える-(4)

新日本プロレス黄金時代「伝説の40番」完全解明(宝島社) 解説:ミスター高橋

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基本的にネタは『流血の魔術 最強の演技』の使いまわしで特に目新しいものは無いし、巻末の劇画「悲しみの大巨人」もとりたててどうということのない「上げ底」だしで、パッとしないっちゃパッとしない内容ではある。新機軸は、必然的に写真が使用されていなかった前著と違い当時の新日本のスチールやOA画像(とはいえ、スーパーがないんだよね、これ)を使い放題で、「全試合ビデオ再現!」と表紙にも打たれているように、試合ごとに試合の流れにそってミスター高橋が解説するという体裁になっている部分。
どうしてこういうつくりが可能なのか「暴露本」の「裏話」に興味はないが、立ち読みでネタが重複しているのはわかっていたのに購入してしまった理由はそこにあったりします。

こういうのが読みたかった!

ぼくも以前はネットで「カミングアウト論」なんかについて喧々諤々とやったりしたこともあるわけですけど(恥)、どうも(主に)否定派の方々の「カミングアウト」のイメージが「ワイドショーなどで取り上げられる謝罪会見」的なところにとどまっていて、なかなか他のイメージを持ってもらうことに苦労した記憶があります。で、ぼくのイメージとしては、謝罪会見や謝罪広告といったネガティブなものではなく、ドキュメンタリー映画(テレビ)やメイキング本(記事)などで、一時期、村松具視がやっていたことの発展系のような「知的な大人の娯楽(とその裏側)」として世間に流布させるというもの。もちろんWWF(当時)をとりあげたドキュメンタリー映画のことなんかも念頭にありました。言いかえれば、ぼくが思っていた「カミングアウト」とは、「プロレスは八百長でした。すみません」といったものではなく、「ほら。プロレスには、こんな楽しみ方だってあるんだよ。深いでしょ」という方向のものだということです。
ただ、もうすでに、あらためて、そういうことを主張しようとは思えないほど、プロレス自体が・・・・・・あれになってしまったし(苦笑)、ぼく自身もプロレスへ対する「永遠の愛(笑)」はともかくリアルタイムでの興味もかなり薄れてしまいました。

なので、できるなら、もう数年前に「こういう本」があればなあ、と・・・。

「こういう本」というのは、ドキュメンタリー・タッチで、映画のメイキングのようにつくられた「プロレスの仕組み」がわかる創作物という意味です。具体的には『流血の魔術 最強の演技』やこの本の映画化とか、ね。別にふざけてないし、ホントにいいと思うんだけどなあ。そういう意味では、この本でも触れられているNHK教育テレビの『私のこだわり人物伝』で今春「悪役プロレスラー」がとりあげられたのとかは、興味深いし、おもしろかった。別に「おふざけ」でなく、「プロレスそのもの」を表現するのって、今なら無理なくできそうなんですけどねえ。

でもまあ、そんな思いもすでに「遅かりし」か・・・悲しいなあ。


※映画『ザ・レスラー』だっけ。あれにはちょっと期待してます!

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2008/02/19

改めてプロレスについて考える-(3)

超久しぶりにプロレスのこと書くけど・・・あまりいい話ではない・・・。
大日本プロレスが金村キンタローを無期限出場停止処分に
大日本プロレス公式サイトや選手/関係者ブログ、2ちゃんプロレス板などに、もっと詳しい情報はあるので、詳しく知りたい方はいろいろ巡ってみてください。
で、ぼくの感想は・・・はぁ(ため息)・・・しょうもないなあ、という、とり急ぎ、そんな感じ。
セクハラやパワハラが犯罪かそうであるか以前のこととして、下品かつ卑劣な、人として言語道断の最低の行為であるという認識がぼくにはあるということを前提として書いておくが、
それにしても、どいつもこいつも脇が甘いし人との距離のとり方が迂闊もしくは稚拙過ぎて、呆れる「事件」だなあと思います。

ぼくは「芸人」や「プロレスラー」に対してのリスペクトがあるので、そういう生き方をする人の「ハイリスク/ハイリターン」な部分に関しての許容範囲は、一般的な人よりも広いつもりではありますが、それにしてもハッキリ言えば「金村キンタロー如き」が、一昔前の「ルール無用な芸人風」を吹かせていることには、本人は元より業界全体の問題と責任があると思えてなりません。業界全体のパイや業績がドン底まで下降している危機感が、ホントのホントに業界サイドにあるのでしょうか?
決して良いことではありませんが、業界が潤っていて選手や関係者、ファンがそのことに誇りを持ち「プロレス」が存在している状況ならば、おそらく今回の「事件」の様相もまた違っている筈です。
今の「吹けば飛ぶような」プロレス業界で「セクハラ(強制猥褻)」なんて世間の耳目を集めるような行為をすれば、それがどんな受け止められ方をするのか・・・ホントにわかっているのかな。まあ、わかっていないんでしょうね、だから、こういうことになる。昨年からの一連の「食品偽装」の問題や大相撲の暴行事件、大学体育会系の不祥事などに、なにも学んでいないわけだ。

実はこの1、2年、個人的なプロレス熱は冷めています。創刊以来欠かさず購入していた「週刊プロレス」を買うのも良くて2ヶ月に1度くらいだし、会場へ足を運ぶのも人に誘われて数ヶ月に1度くらいのペースだし、テレビ放送もほとんどノー・チェックという状態(スポーツ紙は購読しているので流石にそこへ載るプロレス/格闘技記事には目を通しているけどね)。
プロレスというジャンルへの関心や愛着は以前と変わらないつもりなのですが、どうにも、今のプロレスに対する積極的な興味が沸いてこないのです。そんなところへの上記「事件」のニュースには、全くぼく自身としても非常にショック。悪い意味での「プロレスラー気取り」をしている人たちが、プロレスをより狭くよりマイナーにより未成熟にマイナス成長させているような気がするというぼくの感覚を、裏付けるかのような「事件」だと感じるからです。

ちょっと、もうさあ、喰えていない人、喰えるみこみのない人、エンターテインメント産業従事者という意識に欠ける「単にプロレスに触っていたい」人、惰性でプロレスを見続けている「他にアイデンティティの置き場が無い」ファン(オレもそうか!?)、とかそういう人たちはこの斜陽業界から足を洗いませんか?
このままだと今回の「事件」と同様の事態が多発して、ないしはもっとエスカレートした形で勃発して、喰えている人たちをも巻き込んで日本から「プロレス」を消滅させることになりかねませんぜ、いやホントに!

大好きなんだけどなあ、プロレス。もうダメなのかなあ、プロレス。かなしいなあ・・・・・・。

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2006/07/08

ザ・エスペランサー

ザ・エスペランサー、衝撃の登場から3週間が経過した。

ハッスル・エイド

しかしこれほどの大事件なのに詳しく語られることが少ないような気がして不満に感じていたのだが(ぼくの目に入っていないだけ?)、昨日発売の『kamipro Special』に高田延彦のインタビューをはじめ、たっぷりと検証されていたので、多少は溜飲が下がった。

なにしろザ・エスペランサー、なのだ。かつて新日本プロレスで「青春のエスペランサ(by古館伊知郎)」と呼ばれた若手レスラー高田伸彦のことは上記kamipro誌の金沢克彦の記事に詳しいが、それにしても24年ぶりのこの呼称の復活には、正直びびってたじろいでしまう。
またファイトスタイルが、Uインター後期以降の「愛想のない」ファイトのパロディになっているのも見逃せないポイントだと思う。若手時代~U時代~Uインター時代~PRIDE時代と経てきた“高田延彦”のヒストリーが、このザ・エスペランサーに集約されているといっても過言ではない。これは本当に冴えたいいアイデアだと思う。

今更アントニオ猪木をひきあいに出すまでもなく、優れたプロレスはプロレスラーの全人格をブツけて、観客がそれを感じ取るといったモノなのである。が、しかし今回、高田とハッスルスタッフがついに生み出した新しいプロレス/プロレスラーのカタチは、“高田延彦”という人を、「高田PRIDE本部長」、「高田総統」、「ザ・エスペランサー」の各人格ごとに別存在として特化させることだった。これは、よくある「覆面被れば別キャラクター」といった演じわけといったレベルではない。なぜなら本部長も総統もエスペランサーも、きっかけは確かに与えられたキャラクターだったのかもしれないが、演じているのではない“高田延彦”の人格が注入されて、はじめて存在しているといえるからだ。プロレスファンならよくよく思い出して欲しい、ザ・エスペランサーに宿る“高田延彦”のあれやこれやの要素を。

できるならば、このザ・エスペランサーは一度限りで終わって欲しくない。夢はひろがる・・・かつて“高田延彦”と交わった人々との「再会」に・・・。

地上波放送中止ショックから生まれたこの稀有なプロレスラーは、ハッスルの救世主としてだけでなく、今の夢のない日本のプロレス業界にパワーを与えることのできる貴重な存在だ。

ぼくはザ・エスペランサーに大いに期待する。

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2006/05/05

K-DOJO5・3千葉BlueField

KAIENTAI-DOJO 「GWSP7」5/3(wed) at千葉BlueField

どうも古いプロレスファン好みのプロレス興行をやっているらしいという噂があり、ずっと気になっていたK-DOJO。今回GWスペシャルで、マイフェイバリット・プロレスラー鈴木みのるがK-DOJOの本拠地、千葉BlueFieldに登場するというので、初観戦に踏み切りました。

【第1試合】 [K-METAL LEAGUE'06公式戦]
佐々木大輔(7分42秒 スクールボーイ)ギジェルモ"チャンゴ"秋葉×
【第2試合】 [K-METAL LEAGUE'06公式戦]
TAKUみちのく(5分46秒 コンバイン→ギブアップ) バンビ×
【第3試合】 [K-METAL LEAGUE'06公式戦]
小幡優作(8分32秒 変形スリーパーホールド→ギブアップ) DJニラ×
若手によるリーグ戦のシングルマッチが三つ。どれもあまり大技の出ない(最近にしては)、かなり正しい前座マッチなのに好感が持てました。そしてその中でもDJニラがキチンとコミカルな味付けをして客席を程よく温めていたのは印象的。この辺りで早くも「いい興行」の予感がしました。

【第4試合】
真霜拳號&○矢郷良明(13分36秒 チャイニーズロック→ギブアップ)柏大五郎&MIYAWAKI×
やはり真霜拳號は存在感ありましたねえ。

そしてこの後、K-DOJO入り希望の若者のチャレンジマッチの相手として、欠場中のTAKAみちのくが登場。
見られるとは思っていなかったので、ちょっとうれしい。フィニッシュがスーパーKだったのもうれしかったなあ。

【第5試合】火野裕士&○SUPER-X&稲松三郎(13分58秒 クロスフェイス→ギブアップ) YOSHIYA&Quiet storm&中川ともか×
ミックストマッチも「あって当たり前」なのがK-DOJOのいつもの風景、なんでしょうね。中川ともかは小さくて元気があって勢いがあるレスラーで、なかなか良かったよ。

【第6試合】○鈴木みのる&PSYCHO(9分40秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め)菊タロー×&アップルみゆき
さあ、お目当て。千葉の倉庫に流れる「風になれ」!入場ゲート脇に座っていたんですが、みのるの入場時に目が合いました(と思う^^;)!!
やっぱりキャラの立ってるレスラーならばこそ、お笑いマッチも女子との対戦も見所満載になるってもんです。あり得ない距離感でのあり得ない鈴木みのるを満喫しました。

【第7試合】 [WEWハードコアタッグ選手権試合]
大石真翔&旭志織(挑戦者)(10分5秒 ハートコア・チェアクラッチ)Mr.X&マイク・リーJr.×(王者)※大石真翔&旭志織がWEWハードコアタッグ選手権新王者となる。

と、前の試合でかなりぼく的にも会場的にも充実感があったので、メインはどうかなと思っていたんですが、流石こういう場合でのハードコアマッチはかなり効きますねえ。思えば、ここまでの6試合までで椅子も含めた凶器攻撃は皆無。興行デザイン、とでもいうのでしょうか、その辺りのベーシックなデザインがキチンと機能しているのが素晴らしい。
しかもオーソドックスなベビー対ヒールに見えるのに、実はベビーチームの方がエグい攻撃が多いというのもなかなか良いバランス。さらにフィニッシュの「折りたたみでない椅子を使った丸め込み」にもアッと思わされました。

全体を通しての感想としては、やっぱりみのるはいいなあ、だけでなく(^^;
KAIENTAI-DOJOあなどり難し、でした。また千葉にも行きたいし、後楽園でのビッグマッチも見たい。
おれはとにかくキチンとしたプロレスが見たいのだ。

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2005/11/15

プロレス雑感1115

それにしても昨日のエディ・ゲレロ急死小川vs吉田決定新日本、ユークスへ身売りのビッグ・ニュース連発には驚いた。

まずはエディ…。良いレスラーだったのでまったくもって残念無念。ぼくの心のベストバウトは03年09月の駐車場マッチ(vsジョン・シナ)かな。

小川vs吉田。明大時代からの因縁もありビッグマッチなことは間違いないのですが、正直どう期待して良いのかわかりません。もちろん壮絶な殴り合いとかになれば一気にアドレナリン充填になるだろうけどさ。サクvs田村もラインナップされるのならプロレスファン的(&Uインターファン的)にはそっちの方が惹かれます。

さあそして新日本。うーむ。でも、現時点ではなんとも言いようがないなあ。
ただし興味深かったのは、朝日の記事で、「業界最大手」と表現されていたこと。「業界の盟主」の座はノアに移ったとか、ハッスルが猛追撃してるとか、プロレス村の中ではいろいろといわれているけれど、村の外ではやっぱり新日本が「業界最大手」という認識なんですな。もっともそのプロレス業界自体が低迷していると書かれた上での「業界最大手」ですから、新日本が「プロレス業界低迷」の象徴ということ、か。
だとしたら、やっぱりここは新日本の看板を残すという意味だけでも身売りは暫定的に必要な措置なのかもしれません。噂通り新日本が不渡りを出していたら、ダメージは単に新日本プロレスに留まらず、マット界全体に激震となっていた(それもファンを含めたプロレス村住民の予想を遥かに上回る)可能性あったってことだもんねえ。もしかしたらプロレスを一番過小評価しているのは、プロレス村住民なのかもしれないな。

ま、とり急ぎ大ザッパに感想まで。今年も後1月半だけど、まだまだマット界は大揺れが続きそうな気配します…。

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2005/06/07

改めてプロレスについて考える-(2)

先日、またいつものように深夜の居酒屋で熱いプロレス/格闘技トークを繰り広げてたときのこと。ハッスルだ、ドラゴン・ゲートだ、WWEだ、みちのくだ、ノアだ、DDTだ、UFCだ、プライドだ、と一通り話したあとで、友人がふと「で、夏さんは全部のプロレス/格闘技団体(イベント)の中でどこか一つだけっていったらどこになるの?」と訊いてきた。ふいをつかれて、ちょっととまどい、2秒ほど考えて、出てきた答えは自分でも意外な気もしたが、同時にやっぱりそうかと自分の無意識に納得もできた。「新日本プロレスだな」、それがそのときの答え。

5・14東京ドーム。ぼくはパスしたので、自分の目で見ていないけれど客入りは惨憺たるものだったらしい。ゲスト参戦した武藤が試合後の公式コメントで「自分がいたころは、もっと入っていた」なんて発言し、それがとりたててセンセーショナルにもならないくらい当然のこととして、各紙(誌)面に載っていたっていうのも、なんかすごいけど、もうそんな存在になっちゃったということなんだな、新日本プロレスが。
地上波「ワールドプロレスリング」も一応チェックしているが、試合がどうとか構成がどうとか以前に新日本とテレ朝の“やる気”がまったく見えないつくりで、もうそれはそれは酷いありさま。
一方で三沢vs川田の一騎打ちが発表されたノアの7・18東京ドームは、少なくともプロレス業界内(ファンを含む)では最上級の熱を放ち、最大限の期待を集めている。実数での観客動員レコードも更新しちゃうかもしれないし、三沢と川田の入場時に起こるだろう歓声の凄まじさも容易に想像がつき、考えるだけでブルっと震えがくるほどだ。かくいう5・14をパスした自称新日本プロレスファンのぼくも既にチケットを入手し、その日を指折り数えていたり・・・する(笑)。ノアが日本のプロレス界の代表であり盟主であるという主張もいよいよ現実味を帯びてた、いやもうとっくにそうなのかもしれない。

しかし、やっぱり、それでも、どんなでも、ぼくにとってプロレスといえば新日本プロレスなんだよなあ。これはもう揺らがない基準として動かないと思う。その主な成分はやはりかつての名勝負、名レスラーに負うところが大きいが、決してそれだけではない。けれども今の新日本に上がっているレスラーへの評価や期待が高いのかというと、そういうわけでも、残念なことだが、ない。じゃあぼくが何故、新日本プロレスにこだわるかといえば、それは会場の空気というか雰囲気というか、一歩場内に足を踏み入れたときに感じる「ああ、プロレスを見にきたんだなあ」という、なんともいえない充実感があるから、としかいいようがない。他のプロレス/格闘技団体が、つまらない、物足りないなんてことは全くないのだけれど、新日本プロレスの会場でしか感じないことがあるんだよね。初観戦が新日本だったから、という個人的な刷り込みでしかないといえば、まあそうなんだろう。その後に全日本を見にいったら違和感を感じたのは、単に順番の問題なだけだったのかもしれない。でもそんな分析がなんだっていうんだ。ぼくにとってプロレスは新日本プロレス。結局、結論はそれだし、それだけのことだ。

ただなあ、以前の「どこが好き?」「新日本!」「だよねえ」という時代は、そんな時代があったことすら忘れられてるかもしれない、この時代。なんなら「どこが好き?」「新日本!」「なんで?」って感じですよ。ううむ。
それだけ今の新日本に魅力がなく、また魅力がない状態があたり前になっているってことだ。いかんなあ。

今こそ、新日本再生。既に数々のスタッフ、レスラーがチャレンジしては失敗してきたこの難事業に、ネットの片隅でぼくも立ち向かってみることにしよう。

■G1クライマックスの廃止→IWGPリーグ戦の復活
とはいえ、こんな今でも年間最大のイベントとして定着している新日本最後の砦ともいうべき大会であるG1クライマックスなんだけれど・・・。思い切ってこの辺りから着手しないといけないくらいの末期癌的症状なのが今の新日本なんじゃないだろうか。思えば実はこのG1クライマックスには、最初っから違和感があった。シングルのベルトがあるのになんでそれとは別にシングルのリーグ戦なのという疑問(まあ日プロ、ワールド・リーグ戦の昔からそうなわけだが)は、特にIWGPという、実質はどうあれ、世界中のベルトを封印し、その上で新しく世界各国の代表を集めてNo.1を決める大会を開催した上で生まれたチャンピオン・ベルト(あえて野暮を書けば、というストーリーを背景に)を有する新日本プロレスのリングからは、拭いきれない。逆にG1があるから各レスラーのプッシュやストーリーが寸断され、誰が今の新日本の顔なんだかを見え辛くしている弊害すらあると思う。この際だからG1クライマックスという名称を捨て(もともと競馬からの借り物なんだし)、シングルのリーグ戦としてIWGPリーグ戦を開催、優勝者がチャンピオンということにすればいい。まずはリング上の風景をシンプルにすることからリセットしよう。

■ヘビー級/ジュニアヘビー級の統合
まあ、徐々にでいいし、しばらくはジュニアのタイトルを残しておいてもいい。ただ、なぜ「世界最高峰」ともいわれた新日本ジュニアを解体するのかといえば、それはね、ライガーがIWGPヘビー級チャンピオンになれない(なれなかった)という不文律が、かなり新日本リングの風通しを悪くしてきたと思うからだ。もうすでに遅かりし、だが、三銃士がケガや移籍などでゴタゴタした時期に同期でもあり固定ファンがいるライガーがチャンピオンになっていれば一時的にでも新日本の凋落にブレーキをかけられたんじゃないかなあ、と。別にぼくが大のライガー・ファンかというと、全然そんなことはないし、だから決して贔屓の引き倒しでもなんでもないけれど、キャリア、存在、スキル、華、といった要素を考えれば、ある時期の新日本の顔としてライガーを立てるという選択肢は絶対にあったと思う。足りないのは身長だけなわけだし。猪木にしろ長州にしろ、あるいは日本のジュニア界をつくったともいえる藤波にしても、“ヘビー級信仰”にとらわれ過ぎた。そのことで失ったものも大きいといわざるを得ない。
ただし、じゃあ今、ライガーにIWGPヘビーをといっても、やっぱりそれはもう遅いんだよなあ。だから今やるべきことは邪道外道をIWGPヘビー級タッグ王者に、かな。(こっちは贔屓の引き倒しも含めて^^;)

■芸能界(女優/アイドル/タレント)とのコラボ
インリンはハッスルに取られてしまったわけだが、あれは本来は新日本の仕事でしょ。ん?新日本とアイドル?、水と油だよ、と思われる方も多いでしょうが、ようは使い方の問題。だってかつて猪木のヨメが倍賞美津子だったというのは有形無形のメジャー感を新日本プロレスに与えていたわけじゃない。(後日、30周年セレモニーでリングに上がったときのオーラも凄かったね)今の芸能界がいいかどうかはまた別の話として、泥臭い男の世界には、実は華やかな女性の姿が必需品なわけで、どこかにそれを感じさせなきゃつまらないということだ。棚橋も木端タレントに刺されている場合じゃないよ、本当に。

■ガイジン復活
これも全日本にやられちゃってるなあ。もう米国での知名度がどうだかという時代じゃないんだから、新日本は自前のガイジン育成にもっと積極的になるべき。まあそのためにLA道場なんてのがあるわけだが・・・いろいろと事情がテンコ盛りのようだから(苦笑)、あまりそこら辺はつっこむのをよそう。でもガイジンは必要だよ。そこまでカネがまわらないというのなら、今いるアイツとかコイツとかの年俸をカット、もしくはリストラということで。

■新日本ブランドの映画/テレビドラマ製作
自前が無理なら、全面協力でも可。ドラマでなくドキュメンタリーでもいい。これは何を促しているのかというと・・・ぶっちゃけ、カミングアウトだったりする。まあカミングアウトの度合いは調整するべきだし、なんでもかんでもいえばいいってもんじゃあないけれど、「プロレスってこういうものなんだよ」ということと「だからプロレスは素晴らしい(おもしろいんだよ)」ということを世間に積極的にアピールするというか、対世間にはこういう闘い方もあるよ、というか。いっそ『流血の魔術、最強の演技』の映画化に新日本が全面協力・・・なんて天地がひっくり返ってもないだろうけど(笑)、ただ客は入りまっせ。

他にもハード面やリング上の試合内容、テレビ中継、興行スタイルなどでの新提案や改善ポイントもあるけれど、長くなってきたので、今回はここまで。でもとり急ぎ充分でしょ、この一連の衝撃的なアイデアだけでも(笑)。衝撃、刺激、過激。それがなくっちゃ新日本じゃないからね。ぼくの新日本プロレス愛ゆえにのストロングスタイルなプランということですよ。実現は無理だろうけど(^^;

まあ、とにかく、がんばれ新日本プロレス!!

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2005/04/27

改めてプロレスについて考える-(1)

最近プロレスのことをあまり書いていなかったから、ダラダラと気のむくままに書いてみることにする。多分あちこちに話は飛ぶし、固有名詞や日付けなどのウラもとらずに書いていくから、かなりいい加減なものになりそうだけど、ま、そういうもんだと思って読み飛ばしていただけると助かります。

先日のノア武道館のメイン、力皇と斉藤のGHCヘビータイトルマッチ。テレビ観戦でしたが、たしかにアレじゃヤバいよねえ。全日四天王時代から続く、全日~ノアのいわゆる一連の「名勝負」の文法に沿ったデザインの試合になっていたけれど、アレを誰にあてはめてもうまくいく、なんてことはあるハズがない。全日系の「名勝負」文法である、ロングマッチ(25分以上)、垂直落下など危険技、2.9カウントのラリーというのは、あの時代の全日本プロレスがおかれた状況がつくりだしたヒット商品であって、時代と場所を越える普遍的なものではないんだよね。高山や秋山などの優れた例外を除けば四天王時代のキャスト以外にそのままのデザインで「名勝負」はつくれないってこと。
どこかのファンサイトに誰かが書いていたけれど、力皇は「ロード・ウォリアーズ」をやればいいんだよ。そうすりゃ相手の斉藤だって上手いレスラーなんだから、ちゃあんとやってくれてたと思うし。小橋からタイトルを奪った試合でイチバンよかった力皇の動きはフィニッシュ前のぶちかまし。それを活かすデザインにするのが得だったと思うんだけどなあ。力比べとぶちかましだけで5分くらいでフィニッシュして、斉藤の蹴りなんか全然効かないモンスター路線ならば、それはそれで一部ノアファン(いや多くの?)に不評でも、新しいチャンピオンとして客が呼べるようにできるんじゃない。モンスター力皇が定着すればいよいよ丸藤とのタイトルマッチなわけよ。力と技のわかりやすいプロレスで、一気に世代交代、なあんて無理だろうけど。

で、ノアと力皇のことばかり考えてたってしょうがないんだけど、そこで思ったのはどうも近ごろ「プロレスってこういうもの」とレスラーもフロントもファンも、なんだか勝手に決めつけて小さくまとまっちゃってるなあということだ。そしてそれと同じようなことを発言していたのは、やはり前田日明だった。前田のコトバをぼくなりに解釈して噛み砕くとですねえ、ようはプロレスはケツが決まっていようと、セール(受け)があろうと、「これで正解」なんてものがリング上にあったりするようなモノじゃねえんだよ、と。レスラーや観客が持っている、それぞれ明後日の方向の欲望だとか業だとかが重なったり重ならなかったりしながら、誰の思惑にもなかったような現象が浮かび上がる・・・そんな理不尽な理想に向かってガンガンやりあうもんなんじゃねえの、と、大仰だけどさ、そういうもんであって欲しいじゃん。

前田がホントに格闘技を志向しているのかプロレスなんて嫌いなのか、そんなことはぼくにとってはどうでもいいことで、ぼくの中の認識では前田=プロレスラーという線はずうっと全く変わらない。前田日明という個性が活きたのは、そこがプロレスという世界だったからで、プロレスに対して批判したって暴露したって、前田は、かつての力道山や猪木がそうだったようにいつまでたってもプロレスラーだ。

プロレスというのは生半可じゃない強烈な個性をソフト化、興行化したものなんだよね。まあ、プロレスに限らず大衆芸能ってそういうもんなんだけどさ。だから枠なんて決めたり決められたりしたくねえんだってば。それじゃ今の客はついてこない、という現実もあるかもしんないけど、だったらもう全部やめちまえばいいんだよ。でもやめられないじゃん、やる方も見る方も(やめられる奴は幸せだけどね)。それはそんだけプロレスってもんがおもしろいし、凄いもんだからだと、ぼくは思うぞ。

まあいいや。そんなことグルグル考えてたってらちがあかないもんね。次のライブ観戦はDDT後楽園ホール。とりたてて興味をひくカードはないんですが、メイン(東郷×三四郎)の内容と決着には注目しています。ファンタジーならファンタジーでいいから、オオッと思わせるモノであって欲しいです。

ひとまず今日はここまで。また何か思いついたら続きを書くことにしよう。

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2005/03/29

HERO'S雑感~柴田×長州戦予想

HERO'S 3/26 さいたまスーパーアリーナ

テレビ観戦でした。そんなに興味ない・・・つもりだったのですが、帰宅時間が微妙に放送開始に間に合う・・・とわかった瞬間、ダッシュしてました(^^;

やっぱゴールデンタイムにテレビの前に座ってプロレス(格闘技)見るのが楽しい、という刷り込みはデカイなあ。
そういえば、中学~高校の頃は金曜に友だちの家にいて、20:00に自宅まで辿り着かないと判断された場合、そこんちで(時には居間で)プロレス見てました。しかも帰り際に友だちのかーちゃんに「にぎやかでしたね」
なんてイヤミまで言われつつ・・・。

会場では大前田コールがおきて前田が涙ぐむ、なんて感動的な一幕もあったそうですが(だったんでしょ?)、テレビはわりと淡々と進みました。
総評としては、個人的にも業界的にも(?)こっちがヒーローと思っていた方が負けちゃう試合が多かったかな、という印象が強いので、ん~「真剣勝負」の興行はムズかしいですなあ、という感じ。
個々の攻防も、PRIDEと比べちゃうと・・・今一つの感がありました(まぁ、あっちの攻防の「積み立て」がスゴいことになってるからだけど)。 ベストバウトは、ヨアキム・ハンセン×宇野ですかね。途中なんども「おおーっ」というシーンがありましたし、フィニッシュも衝撃的でした(あと10秒・・・)。


ぼくとしてはビッグマウスは、プロレスでがんばって欲しいし、上井氏の思いと手腕はそっちの方が生かされると思うんだけど、今のテレビ屋さんは「格闘技」にこだわってるんだろうから、その辺り歯がゆいです。
TBSの格闘技番組の落ち着いた演出は好感が持てるだけに、ココでのプロレスが見たいなあ。

「Wrestle-1」のメイン、柴田×長州は、ぼくだったら、7~9分台くらいのギューッと濃縮した試合で、長州はバックドロップ、ブレーンバスター、ラリアット、サソリ固めと持てる技を惜しまずつぎ込み、往年の「ハイスパート」でガンガン柴田を攻めたてるといった展開にするかな。そうです、モチーフは83年の長州×前田(笑)。ただしアレと違うのは、勝者が柴田なこと。フィニッシュはアレの続きみたいな感じで、ラリアット→がっちり決まったサソリを耐えに耐える柴田がロープエスケープ、技を解かない長州、先日の西村戦のことを思い出し荒れる場内、エプロンで抗議する村上、必死にブレイクさせるレフェリー保永(なんでしょ?)、セコンドも総出で2人をわける、フラフラと立ち上がる両者、一足先に立ち上がった長州がロープに飛ぶ、カウンターで柴田のハイキック、尻餅をつく長州にPKで追い討ち、ここでフォールでもいいけれど、さらに新技(関節技でもいいかも)、柴田勝利・・・なんてのはどうでしょう?オールドファッション過ぎますかね(^^;

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2005/02/10

05年01月私的プロレスラー・トップ10

■05年01月私的プロレスラー・トップ10

【01】↑前田日明
現役かどうかなんてどうでもいいんだよ。誰ならばワクワクできるか、誰がどう「プロレス」してたかってだけ。
前田でワクワクできなきゃ、もう終わり、なにもかも。
「ぶっちゃけ」という流行語というか最近の言い回しがあるけど、前田こそ「ぶっちゃけ」の元祖だよねえ。

【02】-鈴木みのる(パンクラス・ミッション)
小橋とのタイトルマッチは、やっぱり良かった。
それにしても前田とみのるの名前が並ぶ(自分で並べたんだけどさ^^;)2005年正月というのも、いいんだか悪いんだか???

【03】↑やっちゃん(DDT)
正直、会場で見てる分には期待ほどおもしろくありません!
が、しかしそれでもニホンザルがプロレスのチャンピオンになるっていうこと自体が画期的、というか馬鹿馬鹿しいというか。たまたまネタと試合内容が両立しなかっただけで、こういう大手が手をつけられない試みはドンドンやるべきだと思います。

【04】↑斉藤了(DRAGON GATE)
【05】↑ディック東郷
【06】↑棚橋弘至(新日本プロレス)
【07】↓天龍源一郎
【08】-泉州力(DDT)
【09】↑スコーピオ(ノア)
【10】↑TAKAみちのく(K-DOJO)

あと巷では評判の良くなかったノアのGHCタッグ戦だけど、日テレ観戦した限りではそんなに悪い内容じゃなかったと思う。ホントにもう、ガッツンガッツンした2.9マッチじゃないと名勝負、好勝負と呼ばれないんだろうか。そんなの、なんだかさみしいっつーか、なさけねえなあ。

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2005/01/26

前田日明 イズ バック!

前田マット界復帰
本当に待たれていた最後の大物・・・感も漂う前田日明の業界復帰(もちろん現役復帰ではない)に騒然。プライド(DSE)にもK-1にも猪木にも対抗できる唯一の人物だから、ということなんだろうけど、上井氏がやろうとしているのは「プロレス」なわけで、その枠内でどこまで前田の手腕、というか存在感が発揮できるのかは少々疑問でもある。上井氏の「(前田の)枝を落としていって、少し丸くしてやりたい」という発言に期待はしてみるが・・・。でもさ、この会見でも飛び出した「老人ホームの学芸会」とか「アントニオ猪木の催眠術」とか相変わらずの前田語録にはやっぱりシビレてるぼくもいるんで、その辺りはそのままだったりとかの、丁度いい塩梅にならないかなあと思います。

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2004/12/27

12・25DDT後楽園ホール大会

DDT 「NEVER MIND 2004」 12/25(sat) at 後楽園ホール

この日のお目当ては、
アイアンマン選手権 『人間対猿』総合格闘技ルール 一宮章一(王者) 対 やっちゃん(挑戦者 ニホンザル)】。

結論からいうと、よく名選手はホウキを相手に名勝負ができるなんていわれるが、戦意のないニホンザル相手に試合をメイクするほうがはるかにムズかしい、ということがわかった。
かといって、つまらない試合だったかというとそうでもなくて、おそらくは映像で見ればそれなりにおもしろくまとまってるんじゃないかと思う。うん、まあ、実験だから当たりも外れもある。ただしだからってそれをやめてこじんまりとまとまってしまってはダメなのだ。

ディーノと猪熊の試合もおもしろかったなあ。アリスの「チャンピオン」を流し、それに合わせてアテブリしてました。ディーノは目で演技ができるから、こういうのはホントにはまる。

メインは東郷もTAKAもいる、いつになく豪華な面子がそろっていて楽しかったが、TAKAはちょっと流しすぎだったかも・・・。ま、ジャスト・フェイスロック、ダイビング・セントーンはさすがの職人技で、堪能できました。あと泉州コールは楽しかった(笑)

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2004/12/16

best bout 2004

■1)鈴木みのる×丸藤正道(09/10 ノア)
■2)男色ディーノ×グレン・"Q"・スペクター(05/03 DDT)
■3)チェ・ム・ベ×ソア・パラレイ(10/31 PRIDE)
■4)一宮章一×草野(赤羽トラベル)(07/31 DDT)
■5)アルバート・クラウス×ジャダンバ・ナラントンガラグ(04/07 K-1 MAX)
■6)柴田勝頼×天龍源一郎(10/09 新日本)
■7)小橋健太×秋山準(07/10 ノア)
■8)ボブ・サップ×佐々木健介(03/28 新日本)
■9)ストーカー市川4番勝負(×YOSSINO、谷嵜なおき、斎藤了、しゃちほこマシーン)(08/21 DRAGON GATE) 
■10)ジャマール×カズ・ハヤシ(04/13 全日本)

■ロープに振るときは腕を決めてから。コーナーに逆さ吊りにするときはシューズの先をコーナーにひっかける。こういう基本をおろそかにしないのが正しいプロレスです。
■後楽園ホールでシングルマッチをすることへのモチベーションがネタ試合を名勝負へと昇華した。
■この試合のチェを小橋や天龍と置きかえたら、まさにプオタが望むプロレスラーのMMA挑戦マッチの理想形だということがわかるはず。
■ちなみに【アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 ※挑戦者は来場者より公募】。これもプロレス。
■ナラントンガラグ最高。時間無制限、判定なしだったら・・・もしかして連戦連勝だったりするんじゃない。
■ビール瓶でガコン!の試合。たまにはこういうのもイイ。
■この手の試合は好みじゃないんだが、それでもここまでされると流石に称賛できる。秋山が勝ちじゃなかったのはどうかと思うけど、ま、あれだけ客が喜んでいるんだから、そこをツッコムのも野暮だよね。
■健介もサップも、この時点での生涯ベストマッチなんじゃないだろうか。(1)とは別角度のプロレスらしさが一杯詰まっていた。
■「お台場毎日プロレス」に1日だけ行ったときのカードから。ベタベタだけど、まあ、楽しめたからね。
■今年の全日本は地上波放送もはじまったし、雰囲気も全般的にかなり良かったんだが・・・う~ん、コレといった試合が思い浮かばない。なので、ぼくがイチバン「今年の全日本らしい」ということで思い出した試合をピックアップしときます。

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2004/12/01

04年11月私的プロレスラー・トップ10

■04年11月私的プロレスラー・トップ10
そろそろ2004年の東スポプロレス大賞の季節ですね~。

【01】↑棚橋弘至(新日本プロレス)
いろいろあるけどクサらずにふんばって欲しい。大阪の試合も悪くなかったよ。
【02】↑鈴木みのる(パンクラス・ミッション)
健介との共闘もいいんじゃない、と思う。ぼくにとっては今のプロレスの「ど真ん中」男。
【03】↑アントニオ猪木(新日本プロレス)
大阪もパラオも主役はこの人。いつまでたっても主役はこの人という現実にもう抗ってもしょうがねえのかなあとも思う。
だって猪木なんだもん。
【04】↑高田総統
ココで見られるハッスル会見の映像は必見!総統の「残念!」が・・・素晴らしい(笑)

やっぱ今月は11/13大阪ドーム絡みの人ばっか印象に残ったなあ(ゼロワンは正直そんなに興味ないし)。
ビバ、老舗団体!!(by高田総統)
なので、以下はかなりテキトーに選んどきます。

【05】-天龍源一郎
【06】↑スーパー・ラブ・マシン(全日本プロレス)
【07】↑一宮章一(DDT)
【08】↑泉州力(DDT)
【09】↓西村修
【10】↑川田利明(全日本プロレス)

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棚橋弘至がいいことをいった

週刊ファイトの連載コラムで棚橋弘至がすごくいいことをいっていたので、少し長くなるけれど引用しよう。

 本来、プロレスは大人の-特に男性の娯楽だったはずだ。世代闘争、イデオロギー闘争、人間関係、弱肉強食のトップ争い。これらの荒波にもまれながら「男のロマン」「きまじめさ」で対抗していく。誤解を恐れずに言えば、これは完全に男同士しか分かり合えない世界だと思う。
 残念なことに実社会ではそういうキーワードは死語になりつつある。今、これが堂々と体現できるのはプロレスだけじゃないか。だからさわやかさや見た目の分かりやすさは格闘技界に任せて、空き家になっている精神的な闘いや男くささをもっとアピールするべきだと思うだ。
 韓国ドラマ『冬のソナタ』が成人女性に大ヒットした。同じように成人男性の観賞に耐えうるドラマが新日本プロレスであったら・・・毎日まじめに頑張って働いている人にテレビで息抜きをしてもらいたい。会場で思い切り感情移入して応援し、ストレスを発散してもらいたい。これがボクの理想であり、目標である。

うん、全面的に賛同したい。プロレスは大人の男の娯楽なのだ。そこにこそ価値があり意義があると、ぼくも常々思っていたので、キャリア5年目、28歳の男がこういう発言をするのはすごくうれしいし頼もしい。
「トレンドは女性がつくる」なんてよくいわれたりもするが、実はそれは単に女性の方が「のりやすい」または「のせやすい」に過ぎないのを、当の女性のプライドに障らないように言い換えただけだと、ぼくは思う。大人の男の財布の紐をひっぱり、プロレスに限らず会場に足を運ばせることの困難さを実感できる人にならわかってもらえる筈だ。その男を攻略するために、奥さんや彼女、または子どもをターゲットにすることはありえても、最終的には大人の男の心に響かなけりゃダメなのだ。それこそがまっとうな客商売ってもんだろう。

もしかしたら今の時代に大真面目にこんなことをいってると、ものすごく風当たりが強いかもしれないが、それこそそこは男気で乗り切ろうじゃないの。

あといったからには、これから棚橋弘至にガッチリいい夢見させてもらいたい。オマエならできるよ!

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2004/11/10

04年10月私的プロレスラー・トップ10

■04年10月私的プロレスラー・トップ10
でももう、11月も10日になってしまってますが・・・ま、サクッと選びましょう。

【01】↑西村修(新日本プロレス)
10/29(金)の会見での、大門軍団チック(というかヤクザ風?)なファッションと長州を罵倒する内容が素敵すぎる。癌になったのもあんたのせいだといい放ち、長州イズムをコテコテの共産主義、アカ呼ばわり(この悪口のセンスがオールド・ファッションなのも無我スタイルなのね♪)。そっか無我が進むと右翼になるんだ。わはははは、なんだかそれもスゴいなあ。
【02】↑長州力
10・9両国での名言連発は、流石の一言。「パワーホール全開」なんて鳥肌立つセンテンスって自前で考えてるんでしょうか・・・だったら、やっぱり腐っても長州。敵わねえよなあ。
【03】↑チェ・ム・べ(PRIDE)
おもしろかった。爆笑しながら驚いたって感じだったんだけど、もしこれが小橋や天山だったらプロレスファンは熱狂したでしょ?こういう素朴な強さ(?)というのも、案外需要があるように思うよ。
【04】↑SUWA
雰囲気あるよね。
【05】-天龍源一郎
ビール瓶でガコン!カッコよかったと思うよ。
【06】↓鈴木みのる(パンクラス・ミッション)
佐藤光留に対しての暴行、生で見たかったなあ(笑)
【07】↑ディック東郷(FEC)
【08】↑柴田勝頼(新日本プロレス)
【09】↑須藤元気
【10】↓TAKAみちのく(K-DOJO)

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2004/09/29

04年9月私的プロレスラー・トップ10

■04年9月私的プロレスラー・トップ10

【01】↑アニマル浜口(浜口ジム)
プロレスラーの大事な仕事は「闘志」をカタチにして人に見せること。よって今期もっともプロレスラーらしい仕事で世間の注目を集めていたのは、浜さんだ。

【02】↑鈴木みのる(パンクラス・ミッション)
試合もコメントもあいかわらずさえています。高山が復帰するまでIWGPタッグの防衛戦がないのがさみしいですね。

【03】↑丸藤正道(NOAH)
鈴木みのる戦がとにかく素晴らしかったのは、以前ここに書いた通り。次は秋山とのハードコアGHCタイトルマッチだそうだけれど、もっといろんなレスラーともあたって欲しい。越中なんて、意外とイイと思うけどな。

【04】↑TAKAみちのく(K-DOJO)
ついにノアにも登場。しかもGHCジュニアに挑戦だってさ。この人、ホントにワーカホリックだよなあ。

【05】↓天龍源一郎
蝶野とのチェーン・デスマッチで後楽園ホールに大天龍コールが発生。日本のリック・フレアー、リビング・レジェンドなどとも今後呼ばせていただこうかね。

【06】↑森本レオ
力道山特番とドラゴン・ゲート特番どちらからもお声がかかるってのもなんかスゴいよねえ。プロレスはスキャンダルからの再生工場でもあるんだよ。マーシーも次はプロレスにどうですか?

【07】↑西村修(新日本プロレス)
【08】↑ガオグライ・ゲーンノラシン(K-1)
【09】↓男色ディーノ(DDT)
【10】↑竹村豪氏(新日本プロレス)

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2004/09/22

プロレス雑感

■地上波で見たんでダイジェストだったんですが、それでもノア武道館の鈴木みのる×丸藤正道は名勝負でした。持ち味が180度違う異色対決というより、結果的にはプロレスの定石を体得しているもの同士の“正しいプロレス”になった気がします。
鈴木はともかく、丸藤がこんなに丁寧な試合運びするとは。自らの不明を恥じると共に改めて丸藤正道というレスラーの持っているポテンシャルには素直に驚くばかりです。
相手をロープに飛ばすときには腕を固めておく。相手をコーナーに逆さ吊りにするときにはリングシューズをコーナーの金具にひっかけておく。こういう動きをきちんとするのがプロレスのベーシック中のベーシック。近年派手な攻防で客ウケを狙う傾向がどの団体もあり、一方でこういったベーシックがなおざりになってはいないかという警鐘が鈴木みのる(や西村修)のファイトスタイルからは常に発せられていると思うんですが、この試合後鈴木が「オレのいつも言ってるプロレスが理解出来るうちの1人かも知れない。そんな気が今日はしました。面白かった。」と丸藤を評したのは、ある意味ジュニアの派手な攻防の第一人者でもある丸藤に鈴木が持つメッセージが正確に伝わったというか、もしくは丸藤には現代の他のプロレスラーたちよりも色濃くベーシックが備わっていることを鈴木が発見したからとか、そんな意味がこめられているのかもしれません。
う~ん、丸藤には是非近々に海外での試合経験をつませてやりたいな。とんでもない大物に化けるチャンスがあるんじゃないかなあ。

■フジテレビのドラゴン・ゲート特番。しっかりとよくつくられている番組だなあという全体の感想もさることながら、番組内で引用されていたお台場スペシャルマッチのカードや内容にフジテレビとの密接なコンビネーションを感じとれたのが、なんか新しいかも、と新鮮な発見でした。
真相はもちろんわからないけれど、特番をこのスタイルでいこうと考えたときにそれに最適なカードをマッチメイクする・・・各ユニットの対立関係とかレスラーのキャラを立たせるとか、そういった従来でも充分ありえた部分を越えて、ぶっちゃければ披露する技のセレクトや勝敗(!)までもテレビと団体サイドが一緒に考えてつくったんじゃないかなと思ったわけですよ。
テレビがプロレスの内容までコントロールした例、といえば近年では同じくフジの「レッスル1」、テレ朝がゴールデンで勝負をかけた「橋本真也負けたら即引退SP」、ガンガンさかのぼってTBSの「TBSプロレス(国際プロレス)」(さすがにこれはリアルタイムじゃないですけど)なんかが思いつきますが、どれもテレビがコントロールできてたのって結局キャスティングと舞台設定にとどまってしまって、勝敗を含む肝心な部分はやはりプロレス・サイドが譲らなかった・・・のがら、話題になりつつも大化けはしなかった原因、かもしれない。
なので、まあ今回は試合がメインの番組ではなかったけれど、DGとフジの信頼関係がこれまで以上に築かれていけば、本当の意味での「TVプロレス」が日本で実現することになると思うし、期待したいですね。

で、それはそれとして一つだけ大いに気になったのが、エンドロール時に披露されたDGの各レスラーをアニメ化したVTRで、出来そのものは悪くなかったんですが、最後に登場するのが岡村社長だったということ。これってどうなのかなあ。特にスキャンダル視はされなかった闘龍門JAPANからドラゴン・ゲートへの移行劇(独立劇?)とこのこととの関連性なんかがふとアタマをよぎりましたし、それでなくともレスラーをキャラクター化して一層の親しみを希求するためのアニメ(なんでしょ?)で、それまでほとんど番組内でフィーチャーされていなかった岡村社長がトリをとる(そしてそれがまた二枚目風なのよ^^;)のって違うような気がしてなりません。DGおもしろいし、好きだし、このままドンドンとビッグになっていて欲しいんですが、既に内紛のタネがまかれている・・・なんてことはないでしょうなあ・・・。


>>『大阪王将ランチを食べながら考えた』
>>タカーシ日記2004『指先から散弾銃』
少し前の記事へのリンク(&TB)でスミマセン(^^;。
いわゆるカミングアウトへの考察が書かれているんですが、
>日本のプロレス界はカミングアウトをするのではなく、
>もうカミングアウトするまでもないと認識し、
>その上で良質なスポーツ・エンターテインメントを提供する事だけを考えるべきではないだろうか
という意見に賛同しつつも、上記のDGとフジのコラボレーション(まあ、ぼくの想像なだけですが)のような方向でなら
日本におけるカミングアウトもありえるかもしれないと思います。
つまり、ホントにDGとフジが一緒にプロレスをつくって、それを例えばフジのスタッフへのインタビューだとかバックステージもののノンフィクション番組でオープンにしていく・・・なんてのはどうでしょうかね?

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2004/09/06

全日本プロレス横浜大会

全日本プロレス サマー・インパクト2004最終戦 横浜文化体育館 09/03(金)

文体いいよね。
ぼくの場合プロレスはビールをクイクイ飲みながら、適度に野次や声援を飛ばしつつ、まったりと楽しむっていうスタイルが基本なので、飲食禁止の所やドームみたいにビールが高い所(ただし売り子がいるのは良い)はあんまりうれしくないんだよな。その点文体は持ち込みもオッケーだし売店もあるし、客席も決して見やすくはないんだけど会場の形がほぼ四角なのでどこからでも距離感が均一というのも悪くない。大バコの割に集客がムズかしいと、あまり評判の良くない会場ではありますが、ぼくはゆったりとビッグマッチが楽しめる文体が好きなので、各団体が定期的に使ってくれるとありがたいかなあ。

で、この日は内容も良かった。派手さにはかけるもののいわゆる“プロレスができる”タイプの選手が若手、ベテラン、外人とバランスよく揃っていて前座からメインまで穴が少ない。デメリットとして興行時間が長かった(終了が22時)ことから考えれば、1、2試合削っても良かったかな、と思わなくもないが、見ている間にあまり冗長さは感じなかったので(上記のようにぼくがリラックス・モードだったからということもあるけど)、ぼくとしては許せる範囲の誤差だったと思います。

良かったレスラーはRODのみなさん、竹村豪氏、越中詩郎、グラン浜田、北斗晶(この日一番人気だったかも)、西村修。
逆にイマイチだったのは・・・石川雄規、石狩太一、平井伸和、MAZADA。
どうしてもRODがTAKAを筆頭にキャラ立ちしまくりな分、中堅の人たちはもっと賢く振る舞わなければ相対的に個性が埋没してしまう傾向にあるのが今の全日本の風景のようです。もっともそれはジャパンプロレス(長州たち)との業務提携時代以前の全日本プロレスの原風景とも重なるので、まあ、これはこれで全日本らしさが戻ったともいえるのかもしれませんけどね。
で、個人的な希望としては、この日三冠戦で敗れてしまった西村修の継続参戦があり得るのならば、是非武藤や川田とのタッグで対ROD戦というのが見たいですなあ。それこそハッスル参戦っつうのも非常に興味深かったりしますが、さすがにそれは新日本を離脱でもしない限り無理だろうな。無我のハッスル・ポーズ、いいと思うんだけどねえ。

あ、そういえばRODにダマされて蹂躙される嵐を助けにスーパー・ストロング・マシン(現魔界1号)らしき人が乱入するという、ぷちサプライズがあったっけ。でも同行した彼女(プロレス観戦暦2年)をはじめ、場内のリアクションは微妙・・・。「おまえ、平田だろ」という野次を解説しようとして・・・あまりの煩雑さに投げちゃいました。う~む、昭和は遠くなりにけり。結局こういったマニアックさをサービスと捉えるのか、時代錯誤と捉えるのか、団体サイドも観客サイドもなかなか悩ましい局面にありますね、今のプロレス業界って。

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2004/08/31

TVプロレス・激論!プロレス大討論会

TVプロレス・激論!プロレス大討論会(テレビ朝日 08/28深夜)
「朝まで生テレビ」風のスタジオ・ディスカッション番組。昨年末に放送した同様の番組の視聴率が良かったためにつくられた続編、だそうです。
パネラーは、蝶野正洋、永田裕志、棚橋弘至、獣神サンダーライガー、鈴木みのる、北斗晶、上井文彦(新日本プロレス取締役)、肥後克広(ダチョウ倶楽部)、早坂好恵、金澤克彦(週刊ゴング編集長)、谷川貞治(K-1プロデューサー)、松本仁司(テレビ朝日プロデューサー)の12人。高山がいないのが残念なのと、昨年末の放送でなかなかしっかりとした意見(中身はともかく)を出していた中邑も、ついでに柴田も出して、この場で新三銃士揃い踏みの絵と各々のパーソナリティの違いを打ち出しても良かったかな、と思った以外はまあまあ妥当な人選ですかね。谷川Pをひっぱりだしたのはなかなか良かったと思います。まあ、金澤編集長がしきりと挑発していたのに、当人はノホホンとした谷川スタイルを崩さなかったあたり、K1vsプロレスをもっと煽りたかった人たちが望むヒールとしての役割には応えられなかったわけですが・・・それでこそサダハルンバ。あと肥後のスタンスも微妙で少々気の毒でした。
内容はそれぞれ興味深い発言と的外れな発言が交錯、ただし皆“大人”なので大きな脱線はなかったといったところで特に採録する意義は感じなかったので(見ていてつまらなかったというわけではない)、ここでは番組内で出たお題にぼくが回答する・・・というのをやってみます。

【K-1やPRIDEにプロレスの客が流れている】
これは事実としてYESでしょうね。
ただしK-1ももう10年以上になりますから、プロレス→K-1(PRIDE)と移っていった客よりも、「プロレスもK-1もPRIDEも既にあって選べる時代」になってからの新規客をプロレス業界がとり込めていないというところが問題といえば問題だと思います。とはいえDRAGON GATEやWWE(日本において)などは、非プロレス/格闘技ファンを新規客として取り込んでいる形跡がありますので、全くプロレス業界が新規客をとり込めていないというわけでもない・・・ということをどう評価するかはポイントかもしれません。

【K-1やPRIDEにはないプロレスの魅力とは?】
伝統
これは新日本プロレス32年の歴史とか力道山以来の日本のプロレスの・・・といったことでなく、「リングの上で観客に<<闘い>>を見せる技術」の伝統という意味です。プロレス史に関してはざっくりとした概略以上のものは研究書を斜め読みしたくらいの知識しかないのですが、先日見た力道山特番での試合フィルムとお台場毎日プロレスでのDRAGON GATEの試合には伝統に基づく同じ要素が確かにありました。時代と共に客の嗜好が変わってゆくのは当然だとしても、ベーシックな味付けそれ自体が風化していくとは限りません。K-1やPRIDEは<<闘い>>そのものを、今風のデコレーションでショーアップしたイベント。それが観客動員的にも視聴率的にも受け入れられているというのは、時代の風がそっちに吹いているということの証明でしょうね。しかしプロレスには伝統があります。K-1やPRIDEが今後更に老若男女を取り込めるコンテンツに成長するかどうかはまだわかりませんけれど、プロレスにはすでにそのノウハウが盛り込まれているはずですから、その部分に関する認識を新たにすればKやPを抜き返す・・・のはムズかしいとしても、改めて「プロレスここにあり」というのは示せるんじゃないかと思っています。

【K-1やPRIDEのリングにプロレスラーが上がるのは得か?損か?】
なかなか一口ではいえないけれど、まあだろうな。
ただしぼくなんかが損を承知でKやPのリングに上がるプロレスラーの姿にロマンを感じるのも確かなわけで、「損は承知」という点だけはしっかりと選手、団体、ファンや専門誌紙が共有できるのであれば、あえて反対はしません。
嫌なのはこの番組での北斗のような「(総合は)ストップが早い。ダウンしてから立ち上がるのがプロレスラー」という発言。一昔前ならばそのロジックでプロレスの幻想をプロテクト出来ていたのかもしれませんが、今となってはプロレスと総合ではベースとなる技術が違うことは明白。小橋や天山のタフな姿はプロレスだからこそ見られる感動的な勇姿なわけで、それを総合に当てはめるのは違うんじゃないの、と思う。またそうしたプロレス・サイドからの発言が一部のプロレスファンを勘違いさせている状況も、なんだかなあと思っています。

【K-1に学ぶ隆盛のコツ。なぜ新日本プロレスにできないのか】
これはもうはっきりいって大きなお世話。放送用コンテンツとしてK-1の方が優れているのは確かだし、K-1の方法論に見習うべきところがあるのも確かだけど、こうやって並べて比べちゃうのは愚かしい行為でしょう。
CMやバラエティとの連動なんか本来ならばプロレスの十八番なわけで(力道山だったら確実にスマップやモー娘とのコラボレートなんて実現させていた筈)、なぜそれができなかったのかについて新日本フロントとテレ朝は猛省してもらいたい。今更、K-1に学ぶなんていってる場合じゃない、全部パクられてるんだからさあ、もう。

【21世紀にプロレスが生き残る道とは?】
伝統回帰大きなドラマ
やっぱ日本人vs外人なのかな~。他にもあるとは思うけど。たしかにカリスマやスーパースターも必要だけれど、まずは枠組みを整備するところからはじめた方がいい。せっかく近年では「橋本真也負けたら即引退スペシャル」というヒット作があるんだからそれをもっときちんと分析して応用すれば・・・と思います。それこそ日vs韓でも日vs中でもいいんだし、アジアマーケットを狙うという線もある。いずれにしろチマチマとしたコンセプトはとっぱらって、大きなドラマに向けて業界を再編成していくのが・・・ベターでしょうね。

>>プロレス討論会
>>今日からプロレス市民!
>私が一番よかったと思うのは、鈴木みのるです
>プロらしく討論でも自分をうまくアピールしていたのです
みのるが番組内で提案していた「次回があるならプロレスラー同士が言葉でプロレス観をぶつけ合う番組を」というのに
ぼくも賛成します。

>>プロレス討論会
>>MagicalColors blog
>あとはね、わかりづらい。
>素人にはわかりづらいんですよ。試合運びが。
本来はプロレスが一番わかりやすい筈なんですよねえ。なぜ今わかりにくくなっちゃったのかなぁ~。
>プロレスはプロレスをやってください
一言でいえばそういうこと。同意です。

>>あまりにも不毛すぎる
>>糞を喰らって西へ飛べ(r)。
>パネラーが大半が新日本所属のプロレスラーで、他は専門誌編集長や新日本幹部といった、
>いわゆるプロレス村の住人オンリーだったのだ。
>これって、いま問題になってる閉鎖的で独善的なプロ野球上層部の体質とどう違うのか?
もっともな指摘ですね。
「プロレスといえば新日本」という構図をつき崩すことで何かが生まれる可能性もたしかにあります。
>ハッスルの方が『シュートを超えたのがプロレス』という
>御大・ジャイアント馬場の名文句を体現しつつあるんだもの。
そうかもね。やっぱ今の新日本の仮想敵はKやPじゃなくてハッスルなんだよなあ。
あと意外と業界が「反ハッスル」でまとまらないのな。様子見している内に抜かれてっちゃうって、
こりゃKやPのときの轍をまた踏みかねないや。

>>私はPRIDEよりも、K-1よりも、プロレスが好きです!
>>angle JAPAN
>だからガンバレ、プロレス! もっともっと面白いことをやってくれ! 
>もっともっと驚くようなことをしてくれ!
うむ。結局ね、今のプロレスがつまらねーっていってる奴もプロレスからPやKに流れていったかつてのファンも、いざ「プロレスが無くなる」としたら、やっぱりそれは寂しいんだろうと思う。
高橋本や「泣き虫」などのいわゆる暴露本が出たり、「プロレス終った・・・」なんてネガティブな物言いがガンガンされてるっていう状況というのも、もしかしたら言う側に「でもプロレスは無くならないでしょ」というヘンな安心感があるから・・・かもしれませんねぇ。

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2004/08/23

04年8月私的プロレスラー・トップ10

■G1決勝戦の観戦記まもなく書く予定。お題は「両国大会における天山広吉の異常人気考察」。でも先日見たDRAGON GATEのお台場毎日プロレスの方を優先させようかな・・・あとプライドGP決勝の感想も書かなきゃ・・・(^^;。
結局こんなこと考えてるうちに、まーた観戦記書きそびれちゃうかもしれない。しかし感想が追いつかないなんて、そもそもプロレス見過ぎなのかもな(笑)。

04年8月私的プロレスラー・トップ10
【01】↑高田延彦(DSE
 本部長と総裁の使い分けっぷりにも更に磨きがかかり、もしかしたら現役時のピーク(ぼく的にはバービック戦~
 北尾戦まで)に匹敵するオーラ放出量かもしれません。ただしこの人スターではあってもカリスマじゃないんだよなあ。
【02】↑天龍源一郎
 私的G1決勝トーナメント名勝負第2位は天龍×健介でした。そして、第3位は棚橋×天龍。
 なんでこの人がこんなにいつまでも名勝負を作れるのか、本当に凄いと思う。
【03】-鈴木みのる(パンクラス・ミッション
 永田戦。らしくない内容でしたが充実してました・・・最も若手のころとか考えると、本来みのるが持っていた“らしさ”
 ってここ最近の闘いぶりより、あの試合で出した方が本物に近いのかもしれません。今後の“変化”にも期待。
【04】↑中邑真輔(新日本プロレス
 私的G1決勝トーナメント名勝負第1位が、中邑と天山の試合。中邑のプロレス開眼マッチとして、
 後の中邑史に欠かすことのできない試合になるんじゃないでしょうか。
【05】↓男色ディーノ(DDT
 目立った活躍がなかったので(というかぼくが見なかっただけだけど)、若干順位下げときました。
 あ、でも週プロのグレンとのインタビューは、バカバカしい&ネタを維持するクレバーさがあって良かった。
【06】-邪道外道(新日本プロレス
【07】↑斉藤了(DRAGON GATE
【08】↑えべっさん(大阪プロレス
【09】↓柴田勝頼(新日本プロレス
【10】↑アニマル浜口

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2004/08/13

力道山 比類なきリングの輝き

力道山 比類なきリングの輝き -ハイビジョン特集-(NHK-BS2 08/10)
なかなか丁寧につかられた良質のドキュメンタリー番組でした・・・少々眠くなるテンポでしたが(^^;。NHKでの放送ということで力道山の功罪の功の部分をうまくつなぎ、また罪の部分というかダーティなところに関しては上手にスルー。一般論としての力道山ということであればこの番組の内容だけで充分でしょう。
で、プロレスファンであるぼくが期待していたのは当然試合映像。さすがに完全版というわけにはいきませんでしたが、シャープ兄弟戦、木村政彦戦、ルー・テーズ戦、ブラッシー戦、デストロイヤー戦といった主だった試合はかなりたっぷりめに見せてもらったので、それなりに満足。どの試合も初見ではないはずだけれど、ぼくのプロレス観戦スキルがその間に上がった成果でしょうか、様々な発見がありました。大きなものを2点ほど挙げておきます。

■日本でのプロレスお披露目試合となったシャープ兄弟戦。当時は誰もが「真剣勝負」だと思って見ていた・・・というわりにはかなりオーソドックスなタッグマッチで、木村のローンバトルやシャープ兄弟のクイックタッチ、ノータッチで飛び出す力道山がベンとマイクを次々とリング外に放り出すなど、今のプロレスでもそのまんま使われることの多い動き(組み立て)がかなりありました。もちろん生まれてはじめてプロレスを見た人には、決められた動きとそうでない動きの区別なんかつきっこないんでしょうけれど、ショービジネスに携わったことのある人ならばこの時点で「プロレスの仕組み」は理解できたんじゃないでしょうか。ただしそれで「所詮プロレスは八百長」とプロレスの本質を見誤って否定する人もいれば、「これは素晴らしいショーだ!」と理解した人もかなりいたことでしょう。あの館内、そして街頭テレビの熱狂(といっても今のサッカーみたいなガキのバカ騒ぎじゃなく、ポカンと口を開けて固唾を飲んで見守るというカタチ)を見れば、プロレスの持つ可能性は一目瞭然だったわけだし。それにしてもこの時点でプロレスキャリア約1年足らずでしかない(相撲時代に関脇までいった身体能力は備わっていたにしても)力道山のプロレスに対する適応力には舌を巻く。アメリカ修行時代のフィルムでも、日本第1戦のシャープ兄弟戦でも、ロックアップ、巻き投げなどのプロレス基本動作に加え、いわゆるセール(技を受ける動作)も完璧にこなし、その上で自分の動きを大きくみせる動きを取り入れている。日本のプロレスの開祖はまさにプロレスの申し子であり不世出の天才であった。今に至る日本のプロレスの反映と混迷は、全て力道山がプロレスの天才だったことに起因するといっても過言ではないでしょう。

■そして日本初の不穏試合といわれる木村政彦戦。これにはさまざまな説がありますが、改めて映像を見る限りでは、やはり「引き分けの約束を、試合途中で力道山が一方的に反故にした」説が有力のような気がします。もっともその理由というのはやはり謎のままですね・・・。木村の蹴りが急所にあたったようには見えませんでしたし。で、今見るともっとも興味深いのがこのあとの力道山“ご乱心”のシーン。書物では空手チョップ怒涛の連打でKO、と書かれていることが多いと思いますが、映像で見る限り木村の“心を折った”のは、「4点ポジションでの頭部への蹴り」でしょう。先日の藤田×サップ戦や99・1・4小川×橋本戦にかなり近い印象です。動きから見れば明らかに力道山は「本気」でした。たしかにこれは不穏試合、そしてバーリトゥードマッチの元祖なんですねえ。

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