2005/10/04

立川談笑真打昇進披露

立川談笑真打昇進披露パーティー 東京會舘 10/2(日)

いやあ、素敵なパーティーでした。本当によかった、よかった。

実は談笑さん、ちょっと前に談志師匠をしくじりまして、「オレ、出ないよ」といわれてしまってたりしまして、
当日まで師匠が来ないという「前代未聞」なパーティーになる可能性もあったんですよ。

なので、キチンとアタマから師匠がいらしてて、素晴らしいスピーチもあり、しかも終始「ご機嫌」だったというのが
うれしかったなあ。

で、ダダッと当日の流れを箇条書きにしときますと…

■お客さんを談笑師匠(落語界では「真打」になると「師匠」と呼ばれます、念のため)+談志師匠+立川流一門でお出迎え
■司会は山中アナ(CX)
■オープニング映像「真打昇進トライアル振り返り」
■薗田憲一&デキシーキングスによる先導で新真打入場
■立川流家元、立川談志師匠のスピーチ
■立川流顧問、吉川潮先生のスピーチ
■小倉智昭さんの音頭で乾杯
■薗田憲一&デキシーキングスの演奏
~歓談タイム~
■キラーカンさんの歌
■VTR「『とくダネ!』小田桐レポーター(談笑さん)の活躍集」
■前田隣さん(元ナンセンストリオ)のスピーチ+「親亀の~」+「旗上げ」
■電子アコ-ディオン奏者 高山礼至さんの演奏
■『とくダネ!』プロデューサーさんのスピーチ
■唐沢俊一先生のスピーチ
■立川談遊こと山本晋也監督のスピーチ
■談志師匠のジョーク+スピーチ
■新真打、立川談笑師匠のスピーチ
■談志師匠の音頭で三本〆
■デキシーキングスの演奏
■談笑師匠+談志師匠+立川流一門でお見送り
■エンディング映像「立川談笑月例独演会振り返り」

…ああ、結構盛り沢山だったんですねえ。サクサク進行していたんで、あまり気にならなかったけど(山中アナのチカラ、かな)。

とにかくこれでこれからは、立川談笑「師匠」です!

昨年の「真打昇進トライアル」での合格時にも書きましたが、ぼくにとっては最も思い入れのある、大好きな、すげえ、落語家さんが、遂に真打に昇進です。もちろん、故人、現役問わず好きな落語家さんは、い~っぱいいますけど、談笑さんは、なんつーか、普段の日常感覚からシフトチェンジせずに聞けるというか、今のリアルタイム感にあふれているというか、「お芸術」なんかじゃない、日本の現代のエンターティメントとしての落語を語れる、いうならばぼくやぼくら世代にとっての「われらの真打」だと思うし、そこが他のあこがれの落語家さんとは、ぼくにとって全く違うんですよね。
ぼくは落語が好きなんだけど、それは「教養」やら「嗜み」なんかではまったくないし、映画見たりプロレス見たりマンガ読んだり音楽聴いたり芝居見たり、それこそイベントやらTDL行ったり(行かないけど・笑)するのと同一地平線上にあるエンターティメントとして好きだということなんですよ。
で、落語そのもののおもしろさというのも、ぼくなりに感じていることは沢山あるし書こうと思えば書いたりもできるんですけど、そんな能書きは実はどうでもいいことで、「まずはこの人のを聞いてみて」といえる落語家が、しつこいけど、新真打、立川談笑であり、聞いてもらえれば、ぼくがグダグダと書きたかったことの意味を理解してもらえるんじゃないかと思うんです。
…んと、長くなっちゃいましたけど、ようは「わぁ~い、わぁ~い♪」っていうことだ(笑)。

それと、ぼくは今回の披露パーティーでOP、ED映像の制作と当日の映像関係のセッティング~出しを担当させてもらいました。こんな記念すべきパーティーの一部分でも微力ながらお手伝いさせていただけたことを本当に心より感謝しています。ありがとうございました!

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2004/12/27

村木藤志郎・小栗由加ふたりライブ 「やりたい放題(仮)」

村木藤志郎・小栗由加ふたりライブ
「やりたい放題(仮)」
12/22(thu) at 内幸町ホール

劇団「うわの空・藤志郎一座」の座長と看板女優による2人ライブ。

ぼくは劇団としての公演を見ていないため、お2人とも今回が初めて。
特に唐沢俊一先生がお気に入りの小栗由加に注目してましたが・・・なるほど、「かわい~い」んですな。
ん~、でも説明がムズカしい種類の「かわいさ」だなあ。簡単にいえば「おじさんキラー」なのかもしれないけれど、小悪魔的フンイキはないし、天然扱いはされているけれど、バカのかわいさともちょい違う。元気は元気だけれど、体育会系ではなく文化系。色気はない、から逆に安心してセクハラできちゃう…とか。いやいやこうやって書いててもまったく印象がまとまらないや。
とはいえ、不思議な感じはなく、「どこかの誰かに似ている」親しみやすさはある。
そうか一言でいえば、「トクな女優さん」ってことなのかもね。

この日はおそらく本公演を見ている劇団ファン、小栗ファンへのスペシャルライブ、クリスマスプレゼント。いつもとは違う2人の一面などを楽しむオプショナルな公演だったんでしょう。そういう意味では、正直、初見のぼくとは少し距離があったみたいです。
2人の個性をざっくりとつかむまでに前半いっぱいかかってしまいました。(ピアノ連弾でのリズム感の違いというか、解釈の違いがイチバンわかりやすかったかも)
村木さんと客席の目線が共にとてもあたたかいのを微笑ましく思いながら、「ああ、やっぱし本公演を見ておかなきゃなあ」とか考えつつ見てるのは、少しさみしかったです。

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2004/11/24

立川談笑真打昇進トライアル 最終夜

立川談笑真打昇進トライアル 銀座ガスホール
  07/01(木) 第1夜 立川談笑/立川談志/笑福亭鶴瓶
  08/26(木) 第2夜 立川談笑/立川談志/立川志の輔
  09/21(火) 第3夜 立川談笑/立川談志/春風亭昇太
  10/19(火) 第4夜 立川談笑/立川談志/春風亭小朝
>>11/19(金) 最終夜 立川談笑/立川談志 <<昇進審査>>

よかったよかった。それ以上の感想はないです。うん、ホントによかったなあ。

と、書くとなんだか予定調和的というか出来レースぽい印象ももたれるかと、とくに当日いなかった方々なんかは思うのかもしれませんが、そんなことは全くなく、非常にスリリングな
実に立川流らしい、談志らしい、談笑らしい(・・・のかな?)、見事なエンターティメント(とあえていおう!)だったと思います。(詳細は当事者のコメントにてどうぞ)

で、その上で改めて、ホントによかったなあ、とぼくは思いました。

そしてもちろん「真打昇進」というのは結果でもゴールでもなんでもなく、立川談笑という新しい真打が誕生したと、これがスタートなんだということですから、今後の活躍に大いに期待・・・すると共に、
ぼくにとっては、ずっと待っていた「ぼくらの真打」の誕生です!
(落語はずっと好きだったけど、いろんな意味でセンスを共有できる、一緒に同時代を過ごしていく感覚を持てる落語家の真打は談笑さんがはじめて、だなあと思う。既にぼくが小中高生のときにスターで、今も好きな多くの真打の方たちとは、また違う感覚・・・なんですよねえ)
これからが楽しみで楽しくてしょうがありません。

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2004/11/02

立川談笑真打昇進トライアル 第4夜

立川談笑真打昇進トライアル 銀座ガスホール
  07/01(木) 第1夜 立川談笑/立川談志/笑福亭鶴瓶
  08/26(木) 第2夜 立川談笑/立川談志/立川志の輔
  09/21(火) 第3夜 立川談笑/立川談志/春風亭昇太
>>10/19(火) 第4夜 立川談笑/立川談志/春風亭小朝
  11/19(金) 最終夜 立川談笑/立川談志 <<昇進審査>>

小朝は「越路吹雪物語」。はじめて聴いたけど、やっぱものすごく感慨深いなあ。というのも、ぼくの両親、特に父親が宝塚時代からの筋金入りのコーチャン・ファンで、ビジネス系を主に扱うライターなのに、一冊だけ100%自分の趣味の本「夢の中に君がいる―越路吹雪物語」島野盛郎(白水社)を出したくらいだったからね。(ためしにAmazonで検索したら、あった。在庫切れだけど。興味ある方は図書館へどうぞ)
「ろくでなし」も「サン・トワ・マミー」も「ラストダンス」も「愛の讃歌」も我が家の「家歌」。ぼくも妹もそらでうたえます。だいたいぼくが母のお腹にいたときにも両親はリサイタルに通ってたそうなんで、生まれる前から強制的に越路吹雪を聴かされていたという、贅沢な胎教だよなあ。
そんなわけですから、ひばりを筆頭に戦後の歌手のビッグネームもたくさんいるけど、ぼくにとって越路吹雪は唯一無二のスペシャルな存在なんです。だから小朝が、コーチャンを知らない世代にも伝わるように丁寧に越路吹雪を語ってくれるというのは、涙が出るほどうれしいことで、父に聴かせたらすっごく喜んだんだろうなあ、と思いました。

談笑の真打ち昇進までトライアルも、いよいよあと一つ。そしてその最終夜での一騎打ち(!?)に、談志がどんな高座を見せるのか、すっげえドキドキだ。

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2004/09/29

立川談笑真打昇進トライアル 第3夜

立川談笑真打昇進トライアル 銀座ガスホール
  07/01(木) 第1夜 立川談笑/立川談志/笑福亭鶴瓶
  08/26(木) 第2夜 立川談笑/立川談志/立川志の輔
>>09/21(火) 第3夜 立川談笑/立川談志/春風亭昇太
  10/19(火) 第4夜 立川談笑/立川談志/春風亭小朝
  11/19(金) 最終夜 立川談笑/立川談志 <<昇進審査>>

なぜかこのトライアルの前日に徹夜仕事というパターンになってしまう。この第3夜も睡眠時間1時間強、まだまだ続く仕事から抜け出して、ようやく駆け付けた。

しかし主役の談笑「らくだ」ももちろん良かったが、談志がやっぱいいよねえ。自分がメインの会ではなく、かといって一期一会のゲスト出演でもない、こういう出番での談志というのもここんとこあまりないのではないだろうか。時間配分をやりくりもしつつの「鮫講釈」、なかなか味わい深かったです。ふと寄席定席に出続けている立川談志なんていうことがあり得ていたら、今頃はきっとこんな高座になっていたのかなあ、なんて思いました。

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2004/08/27

立川談笑真打昇進トライアル 第2夜

立川談笑真打昇進トライアル 銀座ガスホール
  07/01(木) 第1夜 立川談笑/立川談志/笑福亭鶴瓶
>>08/26(木) 第2夜 立川談笑/立川談志/立川志の輔
  09/21(火) 第3夜 立川談笑/立川談志/春風亭昇太
  10/19(火) 第4夜 立川談笑/立川談志/春風亭小朝
  11/19(金) 最終夜 立川談笑/立川談志 <<昇進審査>>

というわけで第2夜に行ってきました。
談笑曰く「(談志が)第1夜は来るでしょう。あと最終夜も来るでしょう。なので早ければ第2夜・・・来るか来ないかもお楽しみの一つということで(笑)」だそうで、一部で注目が集まっていた第2夜。談笑「蟇の油」、志の輔の新作(ドラッグストアの話。おもしろかったなあ)と続いて中入りとなり、
若干の緊張感漂う中、幕が上がって、おお談志来たーっ。
ネタは「鉄拐」。これすごい好きな話なのでうれしかったのだが、徹夜上がりの身体にガスホールの椅子のクッションの誘惑はかなりキツく、楽しみながら話を聞いている筈なのに意識はだんだんと混濁していく・・・。いくら演者から見えないであろう後方の席とはいえ、立川談志の高座で寝るなんて恐ろしいことできるわけもなく、必死で眠気に抗いつつ聞いていたら・・・意外とボーっとしたままの「鉄拐」がとてもイイことに気がついた。いってしまえばこれはファンタジーなわけで、舞台は上海でも、特に中国を強くイメージさせるというわけでもないので、どこか知らない異国のちょっとしたお話を、枕もとで聞いている気分。しかも語り手は立川談志だぜ。意図したわけではないけどなんかとても贅沢な体験をしたことになるのかもしれません。
で、談志の話が終ったところでぷちハプニング。袖にいた談笑を高座へ招く談志。談笑はなんだろう?と少し戸惑いながらも談志の元へ向かう。談志は客席への挨拶を談笑に促すが、談笑と客席のとまどった雰囲気を悟り、「あーオレで最後じゃないのか」。どうやら自分の出番がトリだと勘違いされていた模様。ただし談笑の真打ちトライアルであるという認識はキチンとあり、最後は揃って客席に挨拶を・・・と思ったらしい。普段は弟子に理不尽なところをおもしろおかしく取り沙汰されることの多い談志だが、実際は弟子に対して優しい人なんだよねえ。ま、ともかく自分の勘違いに気付いた談志は談笑に「悪かったな」と素直に謝り、なんとテレ隠しなのか高座返しも自らの手で。当然客席は大拍手。立川談志の高座返し・・・これもいいもの見せていただきました。
そんな心あたたまる、しかもやりにくい状況での談笑のトリだったが、談笑落語の中でも爆笑編ということでは一、ニを争う傑作改作落語「片棒・改」をドカーンとぶつけて大熱演。「ミッキー!」のコール&レスポンスもバッチリはまり、笑いのグルーブが時間いっぱい会場を包み込みました。

談笑トライアルもあと3つか。今シーズン立川流ではちょっとしたトライアル・ラッシュで笑志、談慶も真打ちへと挑む。いい形で真打ちが次々と誕生すれば、落語立川流ここにあり!を示せていいですよね。もちろん談笑贔屓のぼくとしては談笑さんが真打ちになるのが一番うれしいんですけども、ね。

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2004/05/13

5・8立川談笑真打昇進トライアル☆プレイベント・前編

立川談笑 真打昇進トライアル☆プレイベント・前編 お江戸日本橋亭 05/08(土)
いよいよ立川談笑の真打昇進トライアルがスタート。このプレイベント・前編のゲストは前田隣(元ナンセンストリオ)と柳家喬太郎。来月の後編では笑福亭鶴光と立川龍志という、プレイベントにしては豪華なラインナップ。そもそもこのプレイベントとは談笑曰く「楽屋に師匠とか誰かがいる状態での高座」に慣れるためというリハビリ効果も含めての開催、だそうで、まあ、談笑落語がそのことに左右されるものなのかどうかはわからないが、「いよいよ感」を高めるためにはいいセレクトだと思う。あと、客としては聞きたい人がゲストにいる状態というのが単純にうれしいしね。本チャンのトライアル五夜(7月~11月)では立川談志が毎回ゲストで来る予定。これも、いろんな意味で、楽しみ。独演会とかメインじゃない場合の今の家元って、どんな感じになるんだろうなあ。

で、この日の談笑は「岸流島」と「茶の湯」、それに時間調整のため「反対車(上野駅直行バージョン)」の3席。「茶の湯」では若干いつもの談笑アレンジと古典との間で揺れる部分があったりもしましたが、そこを楽しむというが談笑落語の楽しさでもあるわけですから、トライアルシリーズとしてはいいスタートになったんじゃないでしょうか。なんつーか、自ら追いつまって逃げ場を失いまくった上での(アタマがいいというのをこういう方向に作用させる芸人って、いそうでなかなかいないよなあ)高座が本領発揮なタイプだと思うんで、計算されまくったドタバタのあげく真打昇進ってのはある意味理想的だと思います。
あとは、本人も高座で言っていましたが、立川流から久々の真打誕生ということで、スポーツ紙の囲み記事より上のインパクトのある(もしくはスキャンダラスな)話題として大きくとりあげられたいものですなあ。少々のアイディアはないこともないんですが、書くのは一応やめておきます(笑)。

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2004/03/31

立川龍志師匠と遭遇♪

27(土)、立川談笑独演会の打ち上げで入った居酒屋で、立川龍志師匠と遭遇。
地味ながら(失礼)、粋でカッコいい落語を演る落語家さんで、密かにファンでもあったので興奮しちゃいまして、
酔ってあれこれ話しかけるぼくに、ニコニコとつきあっていただいちゃいました(ありがとうございましたっ)。
そんで話の流れで龍志師匠に「いい了見だ」なんて、誉められちゃったりもしまして(師匠も酔ってたからね)、
それが、なんつーか、素直にめちゃめちゃうれしかったです。

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2004/03/22

鉤屋「スターマインも五万発(仮)」

鉤屋イベントVol.5「スターマインも五万発(仮)」千本桜ホール 03/21(日)
簡単にいえばお笑いライブという括りでいいのかな。日本のインターネットサイト界において(という書き方をあえてしよう)とても人気のある「グレコローマンかたぎ」というサイトを運営しているそねさんが昨年設立した有限会社鉤屋によるイベントです。
まずは活弁士の坂本頼光が登場。自作のアニメ映画を上映しつつそれに活弁をあてる(この日本語あってますかね?)という趣向のステージ。パロディスタイルのちょっと不条理も含んだネタ自体のおもしろさも秀逸なのだが、それ以上に芸の巧さが印象に残る。巧いと感じさせないタイプの巧さなんだよね。観客が安心して身をゆだねてネタに没頭できる巧さ、おそらくは自分が表現したいと思っているものを過不足なく表現するための巧さなんだろうと思う。こう書くとなんだかとってもイヤミにも思えるけど、ようは自然体ってこと。この自然体を不自然でなく成立させることの難しさっていうのが確かにあって、そこを飄々とクリアーしているように見えた坂本頼光の巧さに感心した、とそういうことです。偉そうで悪いけどさ。
次はお笑いカルトシンガー、元気いいぞう。一部に熱狂的な信者を持つシンガーソングライター、ですね。脱力系とでもいうんでしょうか、日曜の午後にこの人のうたを聴いているとものすごく溶けそうになります。と書くとなんだか小洒落たカフェでまったりと聴くボサノヴァやフュージョンなんかの紹介と似ていますが、はっきりしているのは、この人カフェには全く似合いません。今回は男子一生の憧れ「カーセックス」のうたが非常に心にしみわたりました。
特殊映画団体ダー機関による短編作品の上映があって、中入り。
中入り後はいよいよこの日のお目当てマメ山田によるマジック。とてもトラディショナルなマジックショーで、伝統演芸好きのぼくなんかはそれだけでもうニヤニヤしつつうれしがっちゃうのですが、それを推定身長1mのマメ山田がやるということで一挙手一投足も見逃せない素敵な芸へと昇華する様を堪能しました。小さい手から次々とハンカチやタバコが出てきたりとか、ハラリと落ちた前髪をうっとうしそうにハネ上げる仕草だとか、壇上への上り下りだったりとか、コミカルなのはもちろんだけども、それ以上にこの小さな芸人さんが通ってきたキャリアを感じさせてくれるんですよねえ。テレビの四角い画面からタダで流れてくる映像が娯楽の全てだと思っている人たちに、もっともっとトラディショナルでいてアグレッシブなこういう芸人たちを知って欲しいなあと改めて思います。
そしてトリは我らが立川談笑。何度も何度も書いていますが、こういう他流試合というか異種格闘技的な舞台での立川談笑の実力というのは全盛期のアントニオ猪木にも匹敵すると思います。この日の観客の大半はインターネットサイトを通じてのそねさん並びに鉤屋のファンということで、幾分オフ会チックというか孤独感のある雰囲気だったりもしたのですが、そこへ切り込む「今日は一人でもお友だちつくって帰りましょうね」という発言がバツグンでした。雨あられと降り注ぐ爆弾のような「問題発言」の嵐よりこの一言の破壊力のデカさの方がまさに立川談笑の本領。こういう「空気を読んで」、その上で「それを鷲掴み」する一言、こういうの大好きです。
ネタは落語に明るくない人たちのことも考慮したのか、基本中の基本で「寿限無」。談生時代のネタは封印ということで改作バージョンではなくストレートに(といってもこれがそのまま古典だとは思っちゃいけません)演じていましたが、途中でその改作バージョンのフレーズも挟むサービスぶり(ええ、見事に客席で凍りついている人いました)。この「寿限無」という話はご承知の通り「長い長い名前を子供につけちゃった」というただそれだけの話で、その「長い長い名前」を連呼するグルーヴ感を楽しむものなんじゃないか、とぼくは思っているんですが、談笑はそのグルーブをズタズタにリミックスすることで新しいグルーヴを生み出します。ディーボの「サティスファクション」とかマッシヴ・アタックの「ハートに火をつけて」だとかまさにそんな感じ。そもそも落語には物語の中身とそれを演じている演者自身という虚構性を感じるという観賞の仕方というのがあるのですが、談笑はその虚構性そのものを積極的に提示するというところで、たとえばこの日の観客のような落語初心者にも落語のおもしろさをぶつけているんじゃないでしょうか。もちろんこれは談笑オリジナルということではなく、それこそ師匠立川談志が持っている一部分を拡大しているともいえますが、こと現代人に対しての即効性という一点では、談笑のそれはもしかしたら師匠に並び/越える威力があるんじゃないかなあ、なんて思ったりもしますね。ま、ようはこの日も談笑は本領発揮、とそういうことでございます。
で、そねさんから締めのご挨拶&カーテンコールの後は鉤屋イベントで毎回上映されているというダー機関製作の名作を上映。これ、実は以前から話には聞いていて、ものすっごく見たかった作品だったので感無量でした。おっもしろいよねえ、本当に。
と、いうわけでこの豪華絢爛なイベントをたっぷりと満喫して参りました。次回も是非参加したいけど、キャパのこと考えるとまだ未体験の人にこそ見ていただきたいという思いも・・・。いっそのこともうちょっとデカめのホールで見たいかもなあ。今回も前の人のアタマで時々マメ山田をロストしてしまったし。

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2004/02/09

にぎわいバラエティ寄席

■「にぎわいバラエティ寄席」横浜にぎわい座 04/02/06

にぎわい座ははじめて。東京からたいして離れていないのに、お客さんの反応は地方興行って雰囲気だったなあ。もっとも新宿末広の昼席や浅草演芸ホールも負けずに地方っぽいんだけどさ。
談笑「時そば」はすっごくおもしろかった。ベタな客席に合わせてベタに進んでいくのかなと思いきや、話の前半でそばの代金をごまかす様子を見ていた男が、その仕組みをちっとも理解できなくて話がそこから先に進まないっ!アットホームな客席もドキドキハラハラ。おばちゃんとか本気で心配していました。こっちは腹抱えて笑わしてもらったけど、多分帰り道にあのおばちゃん達は「談笑って人はキチンと「時そば」もできない、、、てか、数が数えられない」とか噂していたに違いない。
ブラック「味噌蔵」もこの人にしてはほぼオーソドックスなんだけど、途中で無駄に(笑)女王様の聖水ラーメンとか出てきて、客席はポカンとしてました。それまで眠そうにしてたおじさんがそこだけ反応してたりとか。
中入り後は志ん五「真田小僧」、あした順子・ひろし、川柳「ガーコン」と定番ネタが続く。こういうの大好きなんでとてもうれしい。特に順子・ひろし、川柳をたっぷり楽しめたのに大満足。
もしかしたらぼくは、漫才の中では順子・ひろしが一番好きかもしれないなあ。いつものネタを細部だけ微妙にリニューアルしつつ繰り返すスタイルっていいよね。アトラクション系のエンターティメントよりもこういう温い定番スタイルの方が居心地いいんです。とはいえ、談笑のようなドキュメンタリー系(?)ももちろん大好き(円蔵とかの系譜になるのかしら)。この日はどちらも楽しめたから良かった。東京の定席もこのくらいの人数で毎日演ってもらった方がいいかしれないね、客としては。

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2004/01/26

浅草名人伝説

■浅草名人伝説「新春寄席」04/01/25
モロ師岡/快楽亭ブラック/なぎら健壱/高田文夫/笑福亭松之助という豪華・・・かどうかは知りませんがぼく的にはど真ん中なメンバーによる落語会に行ってきました。瞬間最大風速はなぎら健壱の「へっぺ」でしたが、これはちょっと反則だったか!?(ベタベタの下ネタでしたからねえ)もっとも本職のうた、とりわけ「東京節」は流石のカッコ良さで決めてくれましたから、この日のなぎらワールド・トータルでの満足度はかなり高いです。ブラックは「文七ぶっとい」。モロ師岡はサラリーマン一人コント。高田文夫はなぎら、ブラックとのフランクなトークとそれぞれ得意分野を余裕でこなしてる感じで、このサラっと感が江戸前~東京風なんだよなあと、その心地よさにホロ酔いしました。

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