select#20 バカバカしい曲から始まって真面目な曲で終わる12曲
「バカバカしい曲から始まって真面目な曲で終わる12曲」
という今回のセレクト合戦のお題を見て、すぐに思いついたのは、レゲエ・ミュージック。
愛と平和も聖と性もガンとガンジャも良くも悪くもなんでもかんでも、歌いあげ、喋り倒し、踊り狂うタフな音楽。
とんでもなくバカバカしい曲もとてつもなくシリアスな曲も違和感なく共存できる生活密着型が基本スタンス。
秋田県とほぼ同じ大きさの島に福島県の人口とほぼ同じ約260万人が住むカリブ海の小国ジャマイカで生まれたレゲエが世界中で聴かれ親しまれ愛されいるのは、きっと人間に不可欠なポジティブなバイブレーションを内包してるからなのかもなあ、なんて時々思います。
で、レゲエの名曲をセレクトしようと思ってあれこれCDを引っ張り出してみたんですが・・・ジャマイカだけでも、スカ~ロックステディなどのヴィンテージ・レゲエからボブ・マーリーやジミー・クリフなどのルーツ・レゲエ、レゲエ・ミュージック最大の発明品の一つダブ、"現場"の圧倒的な支持のもと進化・増殖・繁殖し続けるリアルタイムのダンスホール・レゲエ、さらに英国や米国、欧州各地に加えアフリカ大陸にまで広がっているワールドワイドなシーンすべてを、わずか12曲にまとめることなど・・・無理無理(^^;
そもそも、個人的にも、90年代はじめに大ハマりしたレゲエから、その後ちょっと距離を置くようになったのも、あまりのリリース量にギブ・アップしたからですしね。
なので、方向性を絞ることにしました。それはぼくがちょっと距離を置いている間に、質も量も充実の一途を辿っていて、毎夏には横浜スタジアムに3万人をコンスタントに集めるまでに成長したジャパレゲ・・・日本人によるレゲエ・ミュージック!
もともとミュート・ビートやスカパラのファンだったぼくは日本人がジャマイカン・ミュージックを演ることに対しての偏見はまったく無いのですが、それにしてもこのバラエティ豊かでオリジナリティに溢れる、現在のジャパレゲ・シーンの百花繚乱ぶりには、「こんなになってたんだ!!」という驚きでいっぱいです。
というわけで、まあほとんどのセレクト参加者の方々にはほとんど馴染みが無いだろうと思いますが(^^;
ジャパレゲによる「バカバカしい曲から始まって真面目な曲で終わる12曲」セレクト、
難しいこと考えずに楽しんでいただければ幸いです。
じゃ、行こうっ!

■M-01.カンフー・ファイター Fire Ball from:SOUNDS OF REVOLUTION
イントロの叫び声からはじめたくて選びました(^^)
ジャッキー・チェンのスネーク・モンキーとかドランク・モンキーとかクレイジー・モンキーとかのカンフー映画の世界を下敷きにした陽気なスカ・ナンバーですが、意外とスキルフルなのが聴きどころ、かと。
ちなみにこの後、何度も登場するFire Ballは3DJ(ヒップホップでいうところのラッパー)+1シンガーの4人組。

■M-02.実の娘をナンパ ランキン・タクシー from:アミシャツ魂
ぼくが高校生のころ深夜テレビで見かけて「この人なんだろう?」と思っていた日本のレゲエDJの草分け、ランキン・タクシーによるキャッチーな(?)、これもスカ・ナンバー。衝撃的なタイトル&コーラスですが、よく聴くと落語の人情噺にも似たあじわいが・・・あるような、ないような(^^;

■M-03.しからば!!! Papa B from:TORA TORA TORA
酒飲み賛歌。今年の5月、横浜赤レンガ倉庫であったレゲエ・イベントで、この曲がはじまった途端、狂ったように騒ぎながら、人混みを掻き分け、最前列まで踊り進んだオニーサンが、印象的でした。

■M-04.音楽平和党 Papa-B & Takafin from:LIFE STYLE RECORDS COMPILATION VOL.2
このセレクトをみなさんに聴いていただくころには、衆院選挙戦真最中になるのかなあ、とか思って選んでみたんですけど、まあ、なんだか、こういうことになってます(笑)
冗談ソングですが、100%冗談ってわけでもないんだろうところが、なんちゅーか、粋なかあ、と。

■M-05.GENKI-DESUKA? Tony Matterhorn, Richie Feelings, Sami-T & Masta Simon from:レゲエ野郎5 「GENKI-DESUKA?」
日本が誇るワールド・チャンピオン・サウンド・システム、マイティ・クラウンが、日本人制作としては初めて(ぼくの記憶がたしかならば)ジャマイカで流行らせたリズム・トラックによるアゲアゲ・ナンバー。
ちなみの前曲に登場するスポーツ平和党の党首が多用するフレーズがこの「元気ですか?」だったりするのは、だからなんだって話ですが、狙ってます(笑)

■M-06.Thirtyseven Degrees powered by CKB-Annex Crazy Ken Band from:CKB OFFICIAL PROMO MIX/DJ KENTA
前曲でカッチョいいDJを披露しているSami-TがCKBの曲をリミックス。煽りMCもSami-T。カッコいいっす。

■M-07.Oasis Home Grown Feat. Pushim, Moomin, Papa U-Gee, RYO The Skywalker, Fire Ball (Chozen LEE, Criss & JUN 4 Shot), Keyco & Papa B from:Home Grown
後半戦のトップはジャパレゲ・イベントを支えるバンド、ホーム・グロウンのアルバムから、ジャパレゲ・オールスターズによるレゲエ賛歌。イイ曲です。

■M-08.NICE TIME Rickie-G from:iTunes store
「うたうまいなぁ」と素直に思ったジャパレゲ・シンガー、リッキーGによるボブ・マーリー曲のアコースティック・カバー。この曲も元々大好きだし、このバージョンも最高だと思います!

■M-09.No Peace No Life Rickie-G Feat. Chozen Lee(Fire Ball) from:am08:59
で、そのリッキーGのアルバムから、Fire BallのDJ、Chozen Leeとのコンビネーション・ナンバー。メッセージの内容は、もしかしたら月並みかもしれないけど、凛とした雰囲気が、聴き流せないテンションを保ってるんじゃないかなあ。

■M-10.TEARDROPS Fire Ball from:iTunes store
さらにFire Ballのシリアス・メッセージ曲。真面目なだけじゃなく、ホロ苦さがあるのが秀逸か、と。
多分、レゲエやジャパレゲに関して「チャラい男女がチャラチャラ聴いてる中身空っぽのダンス音楽」と思ってる人も多いだろうし、まあ、そういう部分がなかったりはしないのも確かだけど(笑)、例えばこういうトピックの曲を、チャラチャラくんやチャラチャラちゃんにお届けしているのも、またレゲエ・ミュージックだったりもするんだよね。

■M-11.PLACE IN YOUR HEART Fire Ball from:PLACE IN YOUR HEART
とはいえ、前曲が重いので、たとえばこの曲は対になるかなあ、と思ってセレクト。これも結構きびしいこと言ってるけど、まあ、合わせて「おまえもがんばれよ」(ジミーちゃん風)ということで。つーか、ぼくが好きなポピュラー・ミュージックは全部そういうことをいってるのかなあ、なんて言ったりなんかしちゃったりして(R.I.P.広川太一郎)

■M-12.EVER GREEN RYO the Skaywalker from:EVER GREEN
8月のハマスタ。横浜レゲエ祭。 RYO the Skaywalkerが「大切な人を亡くしたことある奴は天にピースサインでも一本指でも拳でもなんでもいいから挙げろ」と言ったから、ぼくも思いっきり力強く拳を挙げてみた。自分の貧相な弱そうな拳を見た。拳の向こうに高い高い青い青い空が見えた。周りのチャラチャラのニーチャンやネーチャンが手を挙げていたのも見えた。
だから、なんだってんだ。アリスの武道館じゃねーんだぞ(古いね^^;) みんなで拳を挙げたり、手ぇつないだり、合唱したり・・・歌声喫茶か、ここは。とか、いろいろ思った。こんなんくだらねえと思った。
でも、正直に書けば、そんとき、オレは泣いた。そして、ぼくの大切なあの人たちに、どうか届きますように、と、こんな無心論者が誰に祈るんだかわかんねえけど、とにかく、祈った。挙げた拳にありったけの力をこめて、みた。
で、RYO the Skaywalkerはこの曲を歌った。
こういう風にあの人たちのことを思う瞬間が2008年の夏に、ふと、訪れた。
墓参りもお盆も、ジャパニーズ宗教儀式にはまったく関係を示さないオイラが、そう思えた夏の一日が、レゲエ・ミュージックによってもたらされたってことは、そんなに小さくはないかもしれない。けど、あいつもあいつも(ちなみにそのうち1人は父、ね)、そんなん、オレらしくねえじゃん、って舌を出して笑ってるかもね。
まあ、でも、だから・・・だからなんだってんだ。
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自分のセレクトの曲目発表です。












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