Metallica / Death Magnetic
ヘヴィ・メタルをよく聴くようになって、最初に一番驚いたことは・・・もっと、なんちゅーか、メタリカってメタルファンにとって全面的に神みたいな存在なのかと勝手にイメージしていたのですが・・・意外と、賛否両論ってか、ぶっちゃけかなり激しく批判の的になっていたこと・・・でした。
まあ、よくよく雑誌やネットでのファンの声を見てみると、ようは「俺のメタリカ」と「現実のメタリカ」のギャップというのが、その批判の基になっている場合が多いので、本来は「みんなメタリカが大好き」ということで間違いは無いのかなとも思いますが。
それにしてもメタルファン以外の人たちからすればかなり意外な気がやっぱりしますよね。少なくともメタリカっていうベタベタなバンド名や「ONE」や「ENTER SANDMAN」とかのヒット曲は知っているっていう人はメタルファンではないロック・ファンにもたくさんいるわけですし(ぼくもそうでした)、中にはメタル・バンドの名前はメタリカしか知らないって人も決して少なくはないと思います(ボン・ジョビやガンズ&ローゼス、ZEPやサバスをどこにカテゴライズするかの問題は別として)。
いや、別にだからどうだっていう話題でも無いんですけど、なんか書いておきたかったので、書いてしまいました(^^;

というわけで、メタリカ新譜です!
ファースト・インプレッションとしては、問答無用にカッコいいロック・アルバム、って感じでしょうか。
1曲目から3曲目までの流れが圧倒的にカッコいい。特に2曲目の「The End Of The Line」がお気に入り。 00:40でカウントが入って、ノリノリのギター・リフから吐き捨てるようなラップ調のボーカルに至る部分とか、ヤァァァァバいですって!
『BURRN!』10月号のラーズ・インタビューで、プロデューサーのリック・ルービンとの最初のミーティングの時に「まるで生まれて初めてレコードを作るような気持ちになれ!」、「レコード契約を取るためのアルバムを作るつもりになれ!」と言われたという話が書いてあったけど、結果的にメタリカはそれに成功したと思う。
この『デス・マグネティック』を聴いた上で、ぼくが上記の発言の意味を解釈するならば、ジャンルとして確立した「ヘヴィ・メタル」の新しいアルバムを作ろうということではなく、スタイルとして定着(近年は復活!?)している「スラッシュ・メタル」を演奏しようということでなく、
ヘヴィな音楽ってどういうのだろう、アグレッシヴな音楽ってどういうのだろう、パワフルなサウンドってどういうのだろう・・・それをやってみよう!、
というある意味素朴な理想に向かってキャリア27年のバンドがあらためて音を積み上げていった、ってことなんじゃないでしょうか。
とか思いつつ聴いていて、思い浮かべたのがギターウルフとフリクション(の特に『Zone Tripper』)だったり。
ネット上でも既にあちこちで取り沙汰されていますが、このアルバムの音ってめちゃめちゃデカい・・・どころか、一部で「音割れ」してたりもしますよね。でも、これ狙いですよ、絶対。アグレッシヴな音響っていうことで。そこでギターウルフ。彼らの録音が常に「レッドゾーン上等」(笑)なのは、それが彼らの信じるところのロックンロールだから。この『デス・マグネティック』も、そういう意味でロック・アルバム。コンプかかった音の歪みになんともロック魂を感じます。カッコいいっす。
あとキャッチーな曲が無いなんてのも言われてたりしますが、その場合のキャッチーってどういう意味なんだろう。ぼくにとっては硬質な音と暴力的なビート、吐き捨てながら先に先にと進むボーカルが詰まったフリクションの『Zone Tripper』なんか最高に「キャッチー」なロック・アルバムだったし、今聴いてる『デス・マグネティック』だって(目的と手段にブレのないという意味での)シンプルで「キャッチー」な曲が揃ったロック・アルバムなんですよ。
なので、ギターウルフもフリクションもヘヴィ・メタルでは無いからジャンル違いではあるけれど、そんな共通点を思わせるという意味で『デス・マグネティック』からはヘヴィ・メタルの枠をはみ出すロック本来の魅力も感じとれるわけです。
とはいえメタリカのルーツにはNWOBHMを中心としたピュアなヘヴィ・メタルがしっかりと根付いているわけだから、ギター・フレーズやソロから受ける印象は、もちろん「ヘヴィ・メタリック」!先にも引用したラーズ・インタでは「今回はないな。」とNWOBHMからのインスパイアを否定していたりもしますが、まあ、それは意識の上では、ということでしょう(^^; 前回のエントリーに書いたアイアン・メイデン・カバー集での「Remember Tomorrow」を聴けば、ミックスの違いからくる印象は別にして、『デス・マグネティック』と地続きの演奏ですもんね。
強引にまとめれば、『デス・マグネティック』はもちろん「ヘヴィ・メタル・アルバム」だけれども、昨今のメタル・シーンの右見て左見て特定のサブジャンルを意識しながら作ったわけでもなく、自らのルーツに忠実に、「ヘヴィ」であること、「アグレッシヴ」であること、を確実に音に込めた作品だと言えるんじゃないかなあ。
まあ、いろいろ勘違いも含まれているでしょうが、とり急ぎということで。
とにかく言いたいのは、カッコいいなぁーーーっ、ちゅーことです!
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)





最近のコメント